エゴを抑える技術 (フェニックスシリーズ)

  • パンローリング (2016年12月10日発売)
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感想 : 6
3

2024年2月9日読了。

●P23
アメフトの名コーチ/ビル・ウォルシュ
 「自尊心が傲慢さに変わり、自己主張が頑固さに
  変わり、自信が無謀さに変わる」

●P114
 ロックフェラーはのちにこうも述懐している。
 「傲慢になるのを恐れていた。人がちっぽけな
 かりそめの成功に天狗になり、見方が歪み、
 自分を見失うのはなんとみじめなことだろう!」
 そうなると狭量な自己満足に陥って、健全な見方
 ができなくなり、現実、真実、そして周りの世界
 が歪んでしまう。

●P133
 成功というものは、なぜこんなにも短命なのだろ
 う? もちろんエゴのせいだ。劇的な転落を遂げる
 にせよ、じわじわと落ちていくにせよ、それはい
 つでも起こり得るし、自業自得のことも多い。
 私たちは学ぶのをやめ、聞くのをやめ、
 大事なものを見失う。
 自我と競争の犠牲になってしまう。
 大事なことは、自分に酔わず、偏見をもたず、
 秩序を保ち、目的意識をもつことだ。
 そうすれば、成功や称賛に伴うエゴやプライドを
 打ち負かすことができる。

★P140
 アリストテレスがこう述べている。
 「徳や鍛錬を積まずに、幸運の果実をきちんと
 実らせるのは難しい」

●P166
 「不安と野心が組み合わさったとき、
 物事に「ノー」と言えなくなる」

★P169
 自分の仕事が異常に重要だと思い始めたら、
 それは精神が病んでいく兆候である。
 バートランド・ラッセル(イギリスの哲学者)

★182
 君がいったん自分のフィールドで成功を収めると  
 責任のあり方が変わってくる。
 何かを実際に「する」時間がどんどん減り、
 決断を下す時間がどんどん増える。
 それがリーダーというものの特徴だ。
 この転換を遂げるには己のアイデンティティを
 見直し、修正する必要がある。自分がそれまで
 やっていた仕事の、面白くやりがいのある部分を
 ある程度あきらめることも必要だ。
 それはつまり、自分が得意だと思っていた分野に
 ついても、ほかの人のほうが向いているとか専門
 知識があるとかいうことを受け入れるということ
 でもある。少なくとも、潔く他人に任せたほうが
 時間の節約になる。

●P208
 成功を維持するには自分を律する必要が
 あるということだ。

●P210
 「大きな野心を抱く者は幸福を求めていたのに…
 代わりに名声を得るのだ」

★P222〜223
 ワシントンポストカンパニーのキャサリンと
 ウォーレン•バフェットの話

★P234
 ▼刑務所からのマルコムX
 ▼ジェームズ •ボンドの生みの親、
  フレミングは療養中に「チキチキバンバン」

★P244
 ▼「成功とは心の平穏のことだ。
  理想の自分に近づこうとできるだけの努力は
  した、と心から納得できたときに、
  その境地に達することができる」
 ▼「野心とは、自分の幸福を他人の言動と
  結びつけることだ……健全な心とは自分の幸福を
  自分自身の行為と結びつけることだ」

★P255
 人間性が損なわれるだけで、
 人生そのものが損なわれる。
 マルクス・アウレリウス(ローマ皇帝)

★P269
 自分の基準で自己評価する人は、世間の称賛こそ
 成功の証だと思っている人とは違い、スポットラ
 イトに執着しない。
 長い目で物事を考えられる人は、つかの間後退を
 迫られても自分を哀れまない。チームを大事に
 する人は、自分のエゴをしまい込み、仲間と成果
 を分け合うことができる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月29日
読了日 : 2024年2月9日
本棚登録日 : 2024年1月26日

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