ホモ・サケル 主権権力と剥き出しの生

  • 以文社 (2007年4月10日発売)
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ギリシア人は、我々が生という語で了解しているものを表現するのに、単一の語をもっていたわけではない。彼らが用いていたのは二つの語で、その二つは共通の語源に帰することもできるが、意味の上からも形態の上からもはっきり区別されたものだった。ゾーエーとビオスである。ゾーエーは、生きているすべての存在(動物であれ人間であれ神であれ)に共通の、生きている、という単なる事実を表現していた。それに対してビオスは、それぞれの個体や集団に特有の生きる形式、生き方を指していた。

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感想投稿日 : 2017年9月1日
本棚登録日 : 2017年9月1日

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