百頭女 (河出文庫 エ 1-1)

  • 河出書房新社 (1996年3月4日発売)
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感想 : 61
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『体のない体がその体と平行に位置を占め、幽霊のない幽霊のように、ある特殊な唾液を用いて、郵便切手づくりに役立つ子宮を私たちに示す』(第7の章より)
(唯一「なんかイイな」ってなった文でした。)

大型版を読みましたが感想はこちらで。いずれにせよ「意味わからん」のには変わらないでしょう。まず『百頭女』の読み方すら、まだよく分かってないんですから。(でも訳者が「ひゃくとうおんな」と言っていたらしいので、恐らくそう読むのでしょう。)
1929年に発表された当時は「今世紀最大の奇書」とまで言われ、その内容はクセの強い短文とコラージュで構成されています。
基本、どんな本を読んでも読書記録を残す私ですが、こればっかりは本当に感想の述べようがない(笑)。「結局なんだったの?」となるのは無論のことで、問題なのは、7割くらい読んで、トイレに行って戻ってきてまた読み始めたら、「あれ? さっき読んでた時と印象が違うぞ?」となったこと。これじゃあ本当に評価のしょうがない(笑)。その時の気分や場所、時間によって感じ方が変わってきそうです。ほんとうに不思議だけど魅力的なコラージュ・ロマンでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月22日
読了日 : 2022年2月22日
本棚登録日 : 2021年10月27日

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