押絵と旅する男

著者 :
  • 2016年2月25日発売
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本棚登録 : 204
感想 : 24
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言わずと知れた乱歩の名作です。自作解説で自作に辛辣な評価を下すことで有名な乱歩ですが、『押絵と旅する男』に関しては「いいものが書けた」と、彼自身の評価も高い様子。確かに乱歩のイメージとはちょっとベクトルの違う感じが、つまりは怪奇的と言うよりは幻想的な趣がありますよね。ただ、まぁ、明らかに現実的ではないというか、「そんなこと起こるわけないやん」と思ってしまうと個人的にはそこまで面白みはなくなってしまうように感じます。
因みに、この作品には関東大震災で倒壊した浅草十二階などのロケーションや、八百屋のお七や戦時中の風刺画など、細かな描写に磨きがかかっているので、そこはとても興味深くて面白いですよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月20日
読了日 : 2022年4月20日
本棚登録日 : 2022年4月19日

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