大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2016年7月29日発売)
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感想 : 38

何年か前にラジオで聴いて、気になってた本。ようやく読んだ。

戦時中の「大本営発表」って実際にどういうものなのかを、ちゃんと理解してなくても、「大本営発表」という言葉に「信用ならない」というイメージだけは、しっかり共有されてる。

で、本書を読んでみると、想像以上にエグかった。想像以上に信用できない代物だった。

ホントに大本営発表のままに戦況が推移してたら、間違いなく日本勝ってる。「大本営発表」によると、太平洋戦争で日本軍は連合軍の戦艦43隻、空母84隻を沈めたことになってるそうだが、実際には戦艦4隻、空母11隻だったらしい。。。

バカみたいな話なんだけど、当時の状況の中に身を置いたと想像してみると、もしかしたら報道に煽られて、目にするものや耳にすることを、コントロールされてたらと思うと、しっかり熱狂してたかも知れない。

現代の日本だって、必ずしもその状況と無縁かと言えば、そうとも言い切れないのが怖いところ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2019年9月20日
読了日 : 2019年9月20日
本棚登録日 : 2019年9月20日

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