滅びの前のシャングリラ (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2020年10月7日発売)
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一か月後、小惑星が地球に衝突する。
人類が滅亡することが決まった世界で見える最期とは・・・
各地では強盗・テロ行為・略奪等、何かの糸が切れたように荒れていきます。
そんな中、ある目的を果たすため広島から東京へ移動することを決意した雪絵と、
雪絵を東京まで送り届けることを決めた友樹。
荒れ果てていく世界で二人は東京へ向かうことができるのか・・・
二人の他にも友樹の母親、ヤクザとしてしか生きられなかったある男、死ぬつもりでいた歌姫。
それぞれ色々なものを心に抱えて、終焉へと向かっていきます。
最期を迎えるときに何を思うのか。
今の自分だったらどんな最期を過ごしたいのだろうか・・・
最期の時に自分が会いたいって思える人がいること、
自分に会いたいって思ってくれる人がいたら幸せですね。
そんな風に日々大切な人のことを想えることができれば、
神様は世界を滅亡させることはしなかったのかな・・・なんて思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月5日
読了日 : 2023年6月30日
本棚登録日 : 2022年6月1日

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