ブラックアウト 下 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2012年7月25日発売)
3.67
  • (30)
  • (71)
  • (61)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 510
感想 : 62
3

 「ブラックアウト」とは停電の意味。イタリアから始まった大停電。当初は単なる事故ではと,すぐに復旧するものと考えていたが,停電の地域が拡大しヨーロッパ全域に。そんな中,元ハッカーのイタリア人がふとしたきっかけからこの停電が事故ではなく,不正なプログラムによって起こされたものだと知る・・・

 当然,ラストでは事件も解決し電気が復旧となるのですが,復旧したからといってすぐに元通りの生活に戻ることができるわけではないのですね。例えば,水道にしても長期間上水道管に水が通っていないと,細菌等が発生しているため,清掃後でないと使用することができない等・・
 普通に生活ができるというのは素晴らしいことだというのを痛感させられました。

 海外の小説は,登場人物の名前を覚えるのが一苦労なのですが,この本は,登場人物がヨーロッパ各国にわたっているため,聞き慣れない読み方の人物も多く,都度,最初の方の人物一覧を繰りながら読んでいたので結構時間がかかりました・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エンターテイメント
感想投稿日 : 2013年6月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年6月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする