読む人間 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 155
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467390

作品紹介・あらすじ

私はこれらの本と一緒に生きてきた-。マーク・トウェインから井上ひさしまで、著者がこれまでに出会った、世代を越えて読み継がれるべき大切な作品を紹介。自らの執筆活動と読書体験を元に"読む"ことが"生きる"うえでいかに救いとなり、喜びとなるかをやさしく語る、ノーベル賞作家による読書ガイド。文庫化に際し、東日本大震災後の2011年6月に行われた講演を新たに収録。

感想・レビュー・書評

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  • 20191116 下京図書館

  • 2023/10/9購入

  • 冒頭、ある女性哲学者に対する言及がある。私はそれを見つけ、飛び上がるほど嬉しい気持ちになった。
    私はその女性哲学者を何年か前に見つけ、彼女の本を読み、とても重要な人物だと思っていた。そしていま本書の言及をみつけ、私のありのままの興味と読書が筆者に間接的に認められたような気がした。

  • ジュンク堂で行われた講演録なので、本にまつわる話はしているのだが、所謂「読書ガイド」ではないので期待していたものとはちょっと違った。総じて西洋モノへの言及が多く、翻訳小説は殆ど読まない自分には縁遠い話が多かった。

  • 大江さんの本は、自分には合わないと思い込んでいたが、読んでみるとそうではなかった。
    若い時は合わなかっただろうが、歳とともに感覚が変わったためか

  • 1年ほど前に買って積ん読状態であった。医療生協が60周年記念で著者を講演に呼んだ機会があり、久しく著者の小説は読んでなかったので、手軽に読める本として買ってみた。著者の本を読む姿勢、特に西欧の古典を始めとした書物より、翻訳もふまえて言葉を選ぶ形、そしてそれがいかに小説に結実しているかという事が書かれている。初期の作品は高校時代に貪るように読んだが、それらの小説が上記のような背景も含めて書かれていることが今となって初めてわかった。講演内容でも本書に書かれている内容のさわりのような話をされたので、当時の講演を思い出した。

  • 伊丹十三との絡みが面白かった。

  • 気付かずに途中まで読んでいたが、何年か前に池袋のジュンク堂で催された「大江健三郎書店」での講義をまとめたもの。
    何回目かに参加したことを思い出した。
    人生を支えてくれるような言葉に出会い、そこから生まれたものについて、丁寧に書かれた一冊。

  • 資料ID:92115283
    請求記号:
    配置場所:文庫本コーナー

  • 本を読む姿勢が変わる.
    言葉を使い,ものを書くことに対する考え方が変わる.

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著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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