- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104702039
作品紹介・あらすじ
人類と偶有性の格闘の歴史をたどり、「何が起こるかわからない」世界と対峙する覚悟を示す、新しい生命哲学。
感想・レビュー・書評
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もう、だいすき!
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短いですがこちらに書きました↓
http://esk.blog9.fc2.com/blog-entry-907.html
偶有性の海に飛び込もう! -
確かなロマンティシズムを感じる。科学という客観が重視される世界の中において、茂木健一郎はもちろん豊富な研究データを引いて鮮やかに事態を分析しながらそこに独自の文学的感受性に裏打ちされた思索を走らせる。そこから見えてくるのは果たして「偶有性」を恐れない態度、不確かなものを見据える勇敢さだ。この態度は(決して笑い事ではなく)岡本太郎の「爆発」にも通じるものがあるだろう。その時その時にその場で出会ったものに驚き、そこから自らを解体し再構築する。私もそんな自己解体を行わなければ成長できないが、なかなか真似できない
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”<一言>
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T:
P:
O:
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<読書メモ>” -
2016/7/21読了。
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少し難しめの内容でも何とか読めます。
偶有性はどのようにして維持できるのでしょう。 -
いい本です。
本気の思索なのかはわかりません。
本気だと思います。けれど学問的ではないといったところ。 -
人間は生きてゆく中で、常に安定性を求め、学歴を気にし、大手会社に就職したり、永遠と信じる愛を手にするため結婚という手段をとったりする。
しかし、生きている限り、偶有性の海の中を泳いでいるのと同じで、全てが変わってゆくし、最高の状態を保てる保証などどこにもないのである。
偶有性を直視し、認めた上で覚悟をするしかないのだ。安全、確実さを求め過ぎると、生命を育む空気であったはずの偶有性を失うことになる。
暗闇のなかであがき続ける私達の心の中にさまざまなクオリアが輝くことを期待し生きてゆくのだ。