- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150106737
作品紹介・あらすじ
盲目の吟遊詩人ライスリングが歌う「地球の緑の丘」の調べは、宇宙を行くものすべての上に、せつせつたる望郷の念を呼び起こすのだった…人類の、緑なす地球への想いをあますことなく描ききり、名作の誉れ高い表題作はじめ、"月を売った男"デロス・D・ハリマンの後日譚「鎮魂曲」、事故のため高所恐怖症に陥った宇宙パイロットと可愛い子猫の物語「宇宙での試練」そして、スゴ腕の便利屋集団の活躍をユーモラスに描く「犬の散歩も引き受けます」など、宇宙に進出しはじめた人類の夢と輝望と冒険を、瑞々しいタッチで綴る、ハインライン中期の傑作中短篇11篇を収録!
感想・レビュー・書評
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「面白かったよ、チャーリー。悪い点もいろいろあったが、素晴らしい、ロマンチックな世紀だったね。そして1年ごと素晴らしくなり、さらに興奮させられるものになってきたんだ。そう、わしは金持ちになりたかったことはない。長生きして、人間が星々に行くまで生きていたかっただけだ。神様に味方していただければ、自分も月まで行きたいと思っただけだ。」
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ハリマンの話がいい
表紙 5点野中 昇
展開 7点1967年著作
文章 7点
内容 770点
合計 788点 -
ハインラインの短篇集。一部は苦手なタイプのSF。全体に、月または近くの惑星への宇宙旅行や移住がテーマになっており、その時点で若干苦手。勝手に創りだしたテクニカルタームや地名の羅列にさらにげっそり。
とはいえ、短いながらもテーマや本筋はしっかりしているので、読めるんだけど、最後に「こういう話だったね」という大きな本筋以外残ってこない。
特に表題作とその後の金星人の話では、詩的に無駄に飾られた言葉と、本筋の話からわざとそらしまくる会話の連続で、眠気が…。訳も良くない。
前半の事故でパニック系の話は好きなので、間を取って☆3つ。またいずれ読み返すとは思う。 -
未来史2。
個人的には、名作の誉れ高い表題作よりも、『果てしない監視』や『帰郷』がいいと思った。 -
不肖鴨、ハインラインが苦手です。というか、「夏への扉」が苦手ですヽ( ´ー`)ノあの甘々で前向き過ぎる展開がもぅだめヽ( ´ー`)ノ
でも好きな人にはたぶんたまらない、ハインラインの代表的な短編集。表題作「地球の緑の丘」は、タイトルだけが一人歩きしている感すら無きにしも非ずの超有名作です。甘くて切なくて前向きで希望に満ちた、ハインラインらしい甘々な作品ばっかりなんだろうなぁ・・と思いつつ読んでみたら、結構ハードな作品もあって予想外。予想以上に興味深く読み進められました。
ハインラインは物語全体の”雰囲気”を重視する作家だと、鴨は思います。この”雰囲気”がしっくり来る人なら、とてもおススメ。 -
30数年ぶりに読みましたが、けっこう覚えてるものですね。
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それほどハインラインは好きじゃあないかなー、と思いつつ、この短篇集の「地球の緑の丘」は30年近く読みたくてずっと探してたんですが、やっと最近読めて、「ああ…こんな話だったんだ」と、ライスリングに惚れました。
真乃呼さんの「緑の世紀」で知った時には絶版だったので。
覚える程に読んでしまいました。最期まで歌い続けるライスリングは、かっこよすぎです。 -
このタイトルにしんみりしないSFファンっているのだろうか?
古典です。必読書。
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未来を描いた短編集。表題の作品は盲目の詩人ライスリングを描いたもの。内容よりも、彼の叫んだ詩とこのタイトルが空想をかきたててくれます。