だから、鶴彬: 抵抗する17文字

著者 :
  • 春陽堂書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394902812

作品紹介・あらすじ

川柳は落書きだ!反戦、反対制を貫いた日本のサブカルチャー。

感想・レビュー・書評

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  •  石川県高松出身の反戦川柳作家・鶴彬(つるあきら)の作品集です。
     本書がとても魅力的なのは,鶴彬の作品を紹介するだけでなく,その川柳が書かれた当時の世相や時代背景を紹介してくれているからです。その紹介文からは,その内容を選択した著者の思想的な部分も伝わってきます。
     それにしても鶴彬の川柳は,とても強烈です。
    ・凶作を救へぬ仏を売り残してゐる
    ・手と足をもいだ丸太にしてかへし
     まだ鶴彬に触れたことのない方,まずは本書を読まれることをお薦めします。

  • 鶴彬の川柳を引きながら、当時の時代状況なども踏まえた解説をしている。

  • このタイミングで読む意味がある。どのタイミングでもか。
    鶴彬がうずらの卵を売って生計を立てるために、川柳会のメンバーが募金を募ったエピソードが好き。

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著者プロフィール

1966年東京生まれ。文芸評論家、早稲田大学他非常勤講師。
早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
プロレタリア文学を研究の中心テーマ、座標軸のひとつに据え、ユニークな文芸評論を展開。
著書に『だからプロレタリア文学──名文・名場面で「いま」を照らしだす17の傑作』(勉誠出版、2010年)、『だから、鶴彬──抵抗する17文字』(春陽堂書店、2011年)、『川柳は乱調にあり──嗤う17音字』(春陽堂、2014年)、共著に『葉山嘉樹・真実を語る文学』(花乱社、2012年)、『原発川柳句集──五七五に込めた時代の記録』(レイバーネット日本川柳班編、2013年)、『浅草文芸ハンドブック』(勉誠出版、2016年)などがある。

「2022年 『アンソロジー・プロレタリア文学 5 驚異』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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