下流は太る!こんな暮らしがデブの素

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594055776

作品紹介・あらすじ

年収が低い人ほど太っている、太っているほど未婚で親元暮らし、無業者、失業者に肥満が多い…etc。体型格差社会の到来を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 普通の市民生活の中にある落とし穴、肥満。こんな食生活だと太るという実例がこれでもかと紹介されています。身につまされ、反省することしきり。しかし今の世の中では金さえ出せばこういうファーストフード類はどんどん食べられるのですから、飽食とは言え大変な世の中だと思います。太らずにいることがひとつのステイタスである今の時代、所得や学歴などの社会的地位からもそう算出されているというデータは、読んでいて暗い気持ちになってしまいます。テレビやマスコミなどで、おいしい食べ物はこれでもかと紹介されていますから、そういう誘惑から遠ざかるのは努力がいることです。精神論の問題になってしまうのは悲しい話です。

  • 下流というのは、所得だけではなく意欲も低いという耳が痛~い話でした。実例ルポのデブさんたちの嗜好が自分とダブってて驚愕。カバーイラストが蛭子能収さんというのは個人的には萎えポイントだけど、内容とは合っていると思う。

  • 2013年4月28日読了。「下流社会」をヒットさせたライターの著者が、「下流の人間にはデブ・極端なヤセが多い」という事実と、その改善策について取材したその結果とは。上流・下流のライフスタイルが分かれた階級社会であるアメリカにおいては、「低所得者はデブ」「低学歴者はデブ」「有色人種はデブ」とハッキリと相関が現れていることに衝撃を受ける。仕事に忙しく運動をする時間も無く、調理する時間も無いため保存油がたっぷりふりかけられたレンジフードを毎日食べ、安く高カロリー高脂肪な脂質・糖分でコーティングされたジャンクフードを好んで食べ・・・それがアメリカのデブを構成する要素だが、日本でもこのようなデブが現れ始めており、その主たる原因は所得や階層にあるのではなく、あらゆることへの「意欲の低さ」にあり、自分の体調すら管理できない低い意欲を持つその人間こそが「下流」に属する人間、ということなのか。「デブはやわらかいものを好んで食べる」「デブは毎日同じものを食べて飽きない」「デブには恋人がおらず、飲酒を好む」など、自分の周囲の恰幅のいい知人にも当てはまる兆候。「ダイエットはデブにつながる」とされる後半のレポートも衝撃ではあるが、納得。

  • 必読!

    氏の「下流」シリーズを4冊(『下流社会』『下流社会マーケティング』『下流社会 第2章』『格差社会のサバイバル術』)拝読(『ファスト風土化する日本』も)したが、どれも読みにくかった。

    これは読みやすくおススメ。

    “「下流」は単に所得が低い階層という意味ではなく、「意欲が低い」人たち”は重要。確かに意味を誤解されやすそう。


    「ネット人格」「ネットつながりのソーシャルグラフ」でも、「オープン・クローズ」「上流・中流・下流」の住み分け・格差が生まれてくるんでしょう。

  • 下流は太る
    著 三浦展

    アメリカ人の66%がBMI30以上
    日本は25%ほどしかない。
    低所得者の人ほど、安くて高カロリーのものを食べる。
    低所得者向けのショッピングセンターへ行くと、生野菜があまり売られていない。
    冷凍食品が多い。
    彼らは仕事で忙しいということで、ほとんど料理をしない。
    一方、アメリカのアッパーミドルクラスでは、ほとんど痩せている方が多い。
    そして、生野菜が多い。
    昼間からジョギングしている方が多い。

    また、太っている人の傾向を分析すると、
    成績が低い子供ほど肥満が多い
    太っている人ほど仕事に意欲がない
    学歴の低い人ほど太っている。
    太っている人ほど動かない(テレビを見たりしている)
    標準体形の人ほど食べることに気を使っている。
    太った人はコンビニ・低価格ファミレスがすき
    といった傾向がみられる。

  • 『食べるだけダイエット』の後に読んだら、この本に出てくる下流のダメな食生活が、ダイエットと正反対であることがよーくわかった。やわらかいものが好き、早食い、お菓子が好き、ファーストフードが好き。なによりめんどくさがりとか無気力とかがだめなのかなと。ダイエットしなきゃって問題意識を持てるとか関心を持って情報を集められるとか。明日からもっと自炊しよっと!

  • 下流=意欲の低い人。アメリカは既に体型格差社会で日本もそうなりつつある。食べる事にも意欲意識が低いから肥満する、そうだろうなと思う。

    具体的事例と専門家のコメント。事例が怖い。こうなったらおしまいというか(汗。これだからこの人達は太るんだねとよくわかる。

    ところで、著者の方もお写真で察するに、やや小肥りのようですけど、ここでいう肥満は百キロ前後以上までいっちゃう人達ってことなのかな。

    ちなみに私の場合は、そういうレベルに行く前の段階で、明らかに体調悪くなり、検診の数値も引っかかる。だからまぁ、踏みとどまってるわけです。
    百キロ級維持するカロリー食い続けたら多分腹壊すしお金もかかるよね。服も買い換えなきゃいけないのは嫌だし。

    あともう少しで、標準に戻る。

    この世界には、行かないよ。

  • 下流=デブ というのは、あまりにも短絡的な結論だ。でも、アメリカの現状を知ると納得できる部分はある。

    健康に対して意識が低いから、デブであるのは事実。

    デブは良くないってことでしょう。

  • 前半部の下流デブのサンプルはウシジマくんの登場人物を見ているかのようだった。「こうはなりたくない」と思う。そのために、自分はどうしたらいいか、現実を見つめ直す機会になった。

    後半部の鼎談やダイエット成功談は参考になる部分が多い。家族とじっくり時間をかけて食事を楽しむこと、食事のカロリーに気を付けること、ウォーキングの重要性を再確認できた。通勤時に1つ前の駅で降りて歩くことにしよう。

  • 恐ろしい。

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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