つくしちゃんとおねえちゃん (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 574
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834085990

作品紹介・あらすじ

頭がよくて、ものしりで、ぶ厚い本を読んでいて、ピアノだって上手、だけど、ちょっと怒りっぽくていばりんぼう、そんなおねえちゃんはあたしの自慢です。おねえちゃんは歩くとき、少し右足をひきずります――。笑ったり、泣いたり、けんかしたり、助けたり、助けられたり、揺れ動く姉妹の気持ちが、鮮やかに細やかにつづられた日常の物語。やさしく温かみのある挿絵がたくさん入った、小学校低学年にぴったりの読みものです。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年読書感想文コンクール夏の課題図書(小学低学年)

    課題図書はたくさんの予約があるので、お子さんの迷惑にならないように時期をずらせて予約します

    とてもリアルな生活童話
    私には姉妹がいないので、うらやましいな

    「いばりんぼう」のおねえちゃん、でも……
    まっすぐな妹つくしちゃん、でも……

    五章あり、特に「あと五分」がうるうるでした

    おねちゃん、すごいけど、あまり無理したらだめよ
    そっと声をかけたくなりました

    イラストもとても効果的です

    ≪ 追いついて 並んで歩こう おねえちゃん ≫

  • ちょっとイジワルででも優しくて頑張り屋さん、だけど妹に弱いところは見せたくない。
    そんなところを見ても気づかないふりをしてあげるつくしちゃんもとっても良い子。
    姉妹ってこんな感じよねーと思うところが多々あった。

  • 2022年読書感想文コンクール夏の課題図書 低学年の1冊。
    https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html

    小学生姉妹の日常を優しい絵と文章で書いています。
    ゆったりしたお話です。

    つくしちゃんは小学2年生。まだまだ幼いところの残るつくしちゃんは、しっかり者でなんでもできる4年生の かえで お姉ちゃんが自慢です。
    着いていきたいのに置いていかれちゃう。
    厳しいことも言われちゃう。
    でもお姉ちゃんが影で努力してる姿を見たり、ちゃんと待っててくれるってことも分かってる。
    たまには喧嘩もしちゃうけど、やっぱり気持ちは繋がってる。

  • 2年生のつくしちゃんと、4年生のおねえちゃん。
    おねえちゃんは頭もよくて、ピアノも弾ける。おこりんぼうでいばりんぼうだけど、つくしちゃんの自慢のおねえちゃん。

    読書感想文の課題図書は優等生的で面白くないという勝手な思い込みがあったけど、この本には感動した。

    先に読んだ娘が面白い、特に「あと五分」のお話がいいと言っていたが、私もそのお話が一番好き。
    おねえちゃんの妹への優しさと気恥ずかしさと、妹がおねえちゃんを守るところ。
    年が近い姉妹の、喧嘩するけど大好きで、大好きだけどやっぱり嫌いって思ってしまうこともある絶妙な関係性が伝わってきた。

    大人にもおすすめ。

  • 今年の課題図書なので、早く返さなくてはならず急いで読みましたが、小学校低学年用ですが、とても良い本でした。
    ちょっと足の悪いお姉ちゃんと妹つくしの姉妹の物語に涙が出てしまい、こんなお姉ちゃんがいたらいいな…とやきもちをやいてしまいました。(私は男兄弟)
    もし続きがあるなら、もっと読みたい!と思いました。
    感動しました。

  • 姉妹の関係って複雑だけど、大好きなんだよね

  • 2022年青少年読書感想文全国コンクール課題図書

    感想を一言で言うと、すごくリアル!
    三姉妹の真ん中として育った私には、妹にキツくあたりながらも大切にしているおねえちゃんの気持ちも、おねえちゃんを自慢に思ったり、弱さや優しさを知ってしまったときのどきっとした妹の気持ちもよくわかります。
    とても日常的な物語で、姉妹とはまさにこうだよね、と感じてうるっときました。
    物語が終わった後に描かれた絵はクスッと笑えます。

  • 2022課題図書 低学年

    どれどれ~と読んでみた

    自分が姉妹の妹だから
    なんだか親近感
    うちのおねえちゃんも2個上で
    めちゃくちゃいばってたなーーー

    そして何時もしっかりもののおねえちゃんが泣いちゃってたり
    失敗してたりするすがたみると
    ドキってしたりざわざわしたりする気持ち
    わかるなーーー


    つくしちゃんのおねえちゃんは
    なんだかんだでいいおねえちゃん

    遅刻しそうなときに
    校門で先生にきちんと事情はなせる
    つくしちゃんもちゃんといいこだ

    姉思い妹思い
    ほんと素敵だ

  • 2年生のつくしちゃんはのんびりでマイペース、おねえちゃんがだいすき
    4年生のかえでちゃんは頭がよくてしっかり者、いもうとにちょっといじわる

    おつかいに行った帰り道に雨がつよくなって
    ──「いばりんぼう」

    学校に行くときにランドセルのなかみが
    ──「あと五分」

      おねえちゃんは、歩くとき、少し右足をひきずります。

    かえでちゃんのハンディを隠し味に、5つのエピソードがつくしちゃんの目で語られる

    《ケンカして、助けあって、笑いあって、お互いを思う気持ちがあふれだす、姉妹の5つのお話》──帯のコピー

    分かち書きはなし
    漢字は2年生レベルで総ルビ
    全ページにイラストがあって1年生からひとりで読める創作絵童話

    (おとうととおにいちゃんという設定が成り立つとしたら読んでみたい)

  • 雨に降られた姉妹が雨宿りしているシーン。お姉ちゃんが紙袋をそれとなく右手から左手に持ち替えている。この紙袋は、じゃが芋が入っていてかなり重いことが、後の方でわかるのだけれど、読み手も後半まで読み進まないとわからない。お姉ちゃんは「重い」なんて一言も言わないからだ。
    つくしちゃんが大事にしていた消しゴムを自分が遅刻する可能性もあるのに(つくしちゃんと違ってお姉ちゃんは走れない)見つけるのを付き合ってくれるし、つくしちゃんがお祭りに行きたい!とごねたら、きちんと友達に了承をとって連れて行ってくれる。どんな時も、ちょっと意地悪は言うけど、つくしちゃんを責めたり、恨み言を言ったりしないで、自分がすべきことを決めて、やり遂げていく。お姉ちゃんは筋が通っていて、かっこいい。

    負けず嫌いで努力家で、不器用なところもあって、優しくて周りをよく見ていて、責任感があって頼りになるお姉ちゃんなんだ、ということが、ごくごく自然に伝わってくる。つくしちゃんの視点から、丁寧に書かれているからだ。
    きょうだいのいる子たちに、特におすすめ。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ。『糸子の体重計』で日本児童文学者協会新人賞(2013年)、『空へ』で日本児童文芸家協会賞(2015年)、『羊の告解』でうつのみやこども賞(2019年)『朔と新』で野間児童文芸賞(2020年)、『きみひろくん』でひろすけ童話賞(2021年)、『あしたの幸福』で河合隼雄物語賞(2022年)、『つくしちゃんとおねえちゃん』で産経児童出版文化賞(2022年)を受賞。そのほか、『かあちゃん取扱説明書』『二日月』『チキン!』『カーネーション』『ぼくんちのねこのはなし』『よそんちの子』など、話題作を多数発表している。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

「2022年 『バンピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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