- Amazon.co.jp ・洋書 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9780684801223
感想・レビュー・書評
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老人の自分との戦い。
主人公が老人というところがまた自分とかけ離れていて感情移入しずらい。だが、学ぶことがたくさんある。そう感じ取った。というのも、海に出る前と後で老人自身が変わったかというとそうでもない。少年への接し方は一緒だし、せいぜい布団の中が1番安心できるといった具合だろうか。それでも彼は海から多くのことを学んだに違いない。
また10年後、50年後に読んだら違う印象を受けると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと魚を釣っているおじいさんの物語で、おじいさんは大物を釣って苦労した物語である。現地校の夏休みの宿題の本である。あまり面白くなかったです。中学生や高校生が読むような本ではなく、大人が読むような本でしょう。大人にとっては面白いかもしれません。中学生や高校生にとってつまらない理由は百ページぐらいおじいさんがずっと魚を釣っていて、それ以外になにも面白い展開がないからだと思います。
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「けれど、人間は負けるようには作られてはいないんだ」
老人サンチャゴのこの一言が猛烈に格好良く、この小説のすべてを一言で言い表している印象を受けました。といいつつ、個人的には彼の海でのカジキマグロとの死闘(ハードボイルドでマッチョな男性的写実ですよね、うーむ力強い☆)よりも、陸での少年との優しいやり取りのほうが好きですが…。少年の老人に対する尊敬の念と気配りも素敵です。