To Kill a Mockingbird

著者 :
  • Grand Central Publishing
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781455538966

感想・レビュー・書評

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  • 語数:99,121語 YL:7.5

  • 映画も、良かったですが、paperback読んでみたら、原作は更に良かったです。あれもこれも、と幾つものシーンが浮かびます。映像にならなかったところも。

  • アメリカの人種差別の開放についてのリアルストーリー

  • 邦訳『アラバマ物語』。アメリカを代表する現代文学で、アメリカ南部の小さな町を舞台とする。
    人種差別が根付く南部で主人公アティカスが無実の罪で有罪にされる黒人をめぐる裁判での闘いの話と、アティカスの子どもたちが隣人との関わりのなかで成長していく話が、いり混ざりながら進んでいく。

    ※ネタバレ注意※
    この物語のテーマの一つは『正義』だと思う。たとえ勝ち目のない戦いだとしても、社会に対してそれをつらぬき通すことの大切さが、主人公から伝わってくる。

    ただ、この物語はそれで正義が勝ちました、ハッピーエンド、ではない。結局その無実の罪で有罪にされた黒人被告は逃亡を試みた挙げ句射殺されてしまう。
    そして、その黒人を庇うように裁判を戦った主人公は恨みをかい、子どもたちが襲われそうになってしまう。

    全ては、人種差別が根付き、それが制度にまで反映されてるがゆえのこと。社会という大きな大きな壁に、それが正義に反していたとしても、その正義を貫き通すことの難しさも感じられる。

    ただ、人種差別を重く描きすぎているようにも感じられないところもこの作品の特徴だと思う。子どもたちの視点から物語が進むことが多いということもあるだろう。あるいは、等身大のアメリカ南部の生活を描いているせいか、日常にあまりにも自然と人種差別が溶け込んでいるからなのかもしれない。

    社会のなかで日常に溶け込んだ、ある一部の人たちへのヘイトというのは、あまりにも日常すぎて、そこに一人で正義をつらぬくことは、難しく、それでも尊いと思える一冊。

  • シシー・スペイセクのネイティブ南部訛りによるオーディオブック版。勿論作品も素晴らしいんだけど、朗読が素晴らしすぎて引き込まれた。久々にいっしょにその瞬間を追体験できる感じだった。

  • 1960年に書き下ろされて、グレゴリー・ペックの映画でも有名な一冊。黒人が当然のように奴隷扱いされていた時代に、人種にかかわらず正義をもたらそうとする主人公のアティカス。
    全体の静かな書き口がテーマの重さを伝えている。

    今年、新たに書き下ろされた、ハーパー・リーのGo set a watchmanでは、実はアティカスは黒人嫌いだった?と話題に。

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