現在に生きる遊牧民: 新しい公共空間の創出に向けて

  • 岩波書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000006446

感想・レビュー・書評

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  • 読破するのに非常に時間のかかる(約4か月)今までで最も難解な本だったことは間違いない。

    ただメルッチは私たち以上に複合システムからなる社会構造に孤高に立ち向かい、この本を書いたのでしょう。

    個人の欲求が引き金となり、実現の幅が拡大したことで
    これまで二項対立として捉えられがちであった社会構造は最早成り立たなくなった。
    そうした複合システムに必要とされるのが、メルッチの主張する新しい公共空間である。
    そこは単純にリアルな空間を指すのではなく、様々な意思決定の情報共有をする場、バーチャルな空間を指す。

    メルッチの一連の思考回路を、自らの具体に落とし込み今後のヒントとしていこうと思う。
    読書会を開いてくれた学友に感謝。

  • 読みやすい書き方ではない。でも面白い。

  • 新しい社会運動(集合的行動)に関係した文脈において使用可能。よってテクスト分析の文脈においては、当たり前だけど不適切。おそらく今回の研究では使えない印象。
    集合的行動⇔集合的記憶→60年代を生きた運動の当事者
    集合的行動なし⇒にも関わらず集合的記憶?「なぜ彼らは語れるのか?」
    集合的記憶を担保し得るものとしてのテクストとの接触

    集合的行動とは何か?


    第3章 意味のネットワーク 
    抜粋及びまとめ
    ●象徴形式としての行為
    ・過去20年間に起きた集合的動員と紛争に見られる行為モデルは、前章「メッセージとしての運動」で述べた概念的フレームワーク?と一致。P61
    ・1970年代末:政治的戦闘主義のモデルがアピールを失った(政治デモ)→大規模コンサートの時代、(ウッドストック69年夏に端緒か?)p63
    ・ 現代的な運動=自己言及的性格。目標達成のための「道具的」存在ではなく、運動自体が目標。集合行為は文化的コードに焦点を当てるため、運動の形式そのものがメッセージとなり、支配的コードへの象徴的挑戦となる。

  • かなり難しく、読むのに時間かかりました。でも中身はおもしろい。

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