- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000022316
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/66723詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くて一気に読んだ。文章にリズムがあって、ふざけていて?筆者の熱い気持ちが伝わって、疾走感、読み終わって息が上がってる感じ。タイトルもいい。
伊藤野枝の評伝といえば、遠い昔、学生の頃に読んだ瀬戸内寂聴「美は乱調にあり」。内容、雰囲気ほとんど覚えていないが、なんか憧れを感じていたような気がする。ものすごく平凡な人生を送って、あの頃の私に謝りたい気分だ。いや、今からでも遅くない!と言いたいが、伊藤野枝は28歳で亡くなってるんだもんな。
高等小学校卒業の写真が14歳に全く見えない。
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まさに「爆裂評伝」。
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のえの生き方は面白い。
ただ、作者の書き方、考え方が気持ち悪い。
のえ至上主義。
客観的に書かれていた方が面白かったと思う。 -
良くも悪くも、著者の野枝愛を感じた。
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「こまったときにひとをたすけようとするのが、アナキスト。殺そうとするのが、官憲だ」←そり
資本主義も貞操観念も唾棄すべきものというポーズは取っていてもやはり会社に勤めて給料をもらったり一夫一妻制にこだわったりしてしまうのが一般的な生活態度だと思うが、実生活においてもアナキズムと自由恋愛を貫き通し、なんとかなるの精神で生き抜いた(そして殺された)人がいたという本。
こんな人でも自分の中の奴隷根性を捨て去ることに困難を感じていたというのは無力感を覚えるが、社会の枠を外れて極端に走っても案外暮らしていけるのかもという希望も持てた。 -
火傷しそうに熱く一気読み。「行き先なんて分からなくていいからひたすら真っ暗な闇に向かって走っていけばいい」。一人のおんなの堂々と駆け抜けた光の跡は、熱いのではなく、不思議と温かい。冷えきって挫けそうなとき、彼女が温めてくれた道を感じたい。
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あんまり面白くない。
真ん中くらいまでは読んだけど、時間がもったいない気がしてやめた。自由を求めるってのはいいけど、子供捨てといて、またすぐ妊娠してるのって、なんか無責任にしか思えない。子供がかわいそうすぎる。なんかちがくない?自由な恋愛をしたいなら妊娠は避けろよ。なんか変。何か足りない。思いやり?思慮?
あと著者はノエをわがままと言ってるけど、違うと思う。
ノエは男の人にリンチされたり、辻に暴力振るわれたりしてるから、本書に書かれていないような苦しさを想像してしまうけど、大杉に感じるこの不快はなんなんだろ?ただ好き勝手やりたいだけ。自由恋愛とか言って、市子にお金もらってるし。自分に都合よく女を使ってるだけでは?青山菊栄はかっこいいと思った。