科学は不確かだ

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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000051859

感想・レビュー・書評

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  • 話にまとまりがないという印象を受けた。それに、勇ましいことを言うのはあまりファインマンらしくないと思ったが、訳者あとがきによると、米ソ冷戦の真っ最中、それもキューバ危機から半年もたっていない頃の講演だそうだ。当時の世相を反映しているということなのだろう。収録された3回連続講演の第2回、「価値の不確かさ」の中の「僕は科学的方法で道徳的問題を判断することは不可能であり、この二つのものは互いに独立したものだと信じるのです。」(59ページ)という一文を読んで、既視感を覚えた。最近読んだドーキンスの本に似たようなことが書いてあったような気がする。第3回「この非科学的時代」でファインマンが紹介したオルダス・ハックスリーの著書『勇ましき新世界』は、たぶん『すばらしい新世界』のこと。調べてみたら、確かに原題は"Brave New World"だった。『虹の解体』の参考文献。

  • ワシントン州立大学での3回連続の講演( 科学の不確かさ、価値の不確かさ、この非科学的時代)を本にしたもの。一般向け講演なので難しい話はありません。ちょっと時代背景の古さを感じさせるところもチラホラ。

    不確かなものに挑戦するのが科学で、思いついた理論というものは、まず間違っているという話が印象的でした。

  • 2009/10/1図書館で借りる
    2009/10/10返却

    読みやすい!
    ぜひ読んでみてください。
    科学って何?って言う人から専門家までお勧めの一冊。

  • 「君がそんなことに興味があるとは知らなかったぜ。」仲間にそう冷やかされて壇に上がった、われらがファインマンさん。演題はなんと、科学の本質について。ところが、意外や意外、自由奔放に広がる話は、科学、宗教、政治から、はてはUFO、テレパシーにまで及びます。肩肘張らず、権威張らず、科学の本質を鋭く、楽しく語る、名調子の講演集。

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著者プロフィール

1918-1988。ニューヨーク市に生まれる。1939年マサチューセッツ工科大学卒業。プリンストン大学大学院に学び、1942年博士号を取得。その後、原爆開発のマンハッタン計画に参加。1945‐50年コーネル大学助教授。1950年以後はカリフォルニア工科大学教授。1965年、量子電気力学の構成の業績で、シュヴィンガー、朝永振一郎と共にノーベル物理学賞を受賞。学部学生向けの教科書「ファインマン物理学」シリーズ(岩波書店)や、『ファインマン 統計力学』(シュプリンガー・ジャパン)をはじめとする独創的で魅力溢れる物理学書は世界中で読まれている。『物理法則はいかにして発見されたか』(ダイヤモンド社、のち岩波現代文庫)、『光と物質のふしぎな理論──私の量子電磁力学』『ご冗談でしょう、ファインマンさん──ノーベル賞物理学者の自伝』(いずれも岩波書店)などの著作も多くの読者に親しまれている。

「2017年 『量子力学と経路積分[新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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