- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000080590
感想・レビュー・書評
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世界で大地で、過酷な自然と人工物へと対峙する労働者の数々の姿。
砂糖黍、茶、カカオ、繊維、自転車、自動車、造船、廃船処理、製鉄所、
金鉱、油田、油井、運河(一部内容)
昨年、写真展「アフリカ」で、初めて間近で鑑賞したサルガド作品。
心地よく暖かい館内なのに、作品からは夜明け前の冷たい空気や、
むせかえるような大地の熱気を感じた。
厳しい現実。
そこで彼らとともに過し、表面的ではなく、内側から理解して、
その一瞬を切り取った多くの場面が忘れられない。 -
むむむ…。人の尊厳を写せない写真は撮らないことにしている、という一言が頭から離れない。この人の写真集もっと見てみたい!!
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「この人の写真集もっと見てみたい!! 」
凝縮された世界の美しさに圧倒されます。
しかし残念ながら、セバスチャン・サルガドの写真集は、展覧会...「この人の写真集もっと見てみたい!! 」
凝縮された世界の美しさに圧倒されます。
しかし残念ながら、セバスチャン・サルガドの写真集は、展覧会図録か洋書でしか見れません。図書館にないか探してみてください。
2013/02/08
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こおんなにでっかくて分厚いんですね! 重い! 400ページちかい! 図書館の蔵書をネットで探って「じゃあこれで」って感じで公民館に届くので、手にとってビックリ。しかも『人間の大地 労働』ってあまりに大仰。普通はタイトル負けして中折れトホホでしょう。
が、そこはセバスチャン・サルガド、どーんっとぶつかるやがっぷりと四つに組み、あとは圧力に任せて寄り切りの圧勝でした。これほど圧の強い写真って凄すぎる! テクニックのなんたるかなんてわかるわけもないですが、こりゃあ撮る者の精神のありようですね。
タイトルどおり世界中の労働、しかも大地に根づいた揺るぎのない仕事を撮影したもの。あたしはお子ちゃまなんで「ぜんぶ写っている」のが好きなんですが、もうほんとぜんぶ写ってる。働く人の魂の在り処まで写ってる。過酷な労働の果てに生の尊さが浮かび上がってくる。
砂糖黍の栽培、タバコの生産、マグロ漁、家畜の解体、バイクや車や船の製造、製鉄業、トンネル掘り……。なかでもヤバイのがタンカーの解体と石油の汲み上げ。そんな高所で手作業? 命綱くらいしてくれぇ! 原油ってシャワーみたいに浴びるもんですか? すぐそこで爆発している! こりゃあ撮るのも命がけだわ。でもカメラが「もっと!」を欲しちゃうのだろう、怖い道具だな。
ひとつ、大迫力の写真ゆえ見開きで1作品がほとんどなんだけれど、まんなかで折れてしまうのはいたしかたないかぁ。 -
世界各地の(特にアフリカ・南米の)大多数の肉体労働者たちを撮った写真集。フォト・マグナムの仕事のひとつとして企画されたドキュメンタリー。
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黒澤明の映画を観ているような気分になれます。
モノクロの写真だからか、撮って貰うために時間が止まったような感じがします。
圧倒される。としか言...
モノクロの写真だからか、撮って貰うために時間が止まったような感じがします。
圧倒される。としか言いようの無い迫力です。
なるほど、その通りです。
撮られるために、その瞬間があったような・・・
そんな作品で...
なるほど、その通りです。
撮られるために、その瞬間があったような・・・
そんな作品でした