「慰安婦」問題が問うてきたこと (岩波ブックレット) (岩波ブックレット NO. 778)
- 岩波書店 (2010年2月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000094788
作品紹介・あらすじ
1990年代から大きな課題でありつづけてきた日本軍「慰安婦」問題。この20年間、日本軍の性暴力の被害者は何を訴え、日本社会はそれにどう応答しようとしてきたのか。慰安所制度の実態をあきらかにしてきた歴史学の成果や法廷で述べられてきた被害者の声をふりかえりつつ、国際社会からの提起と日本政府の対応を検討し、いまの課題を探る。
感想・レビュー・書評
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「慰安婦」問題が日本に投げかけ続けてきたこととは。約20年もの間、この問題にかかわり続けてきたお二人が率直に語る本です。薄いブックレットですので、すき間時間に読んでみてください。
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国連の勧告を悉く無視し続ける日本。こと人権問題となると甚だ後進国なわけだが、過去の過ちすら認めず清算しようとしないこの国が、現代の女性や性に関する問題を解決、または改善できようはずもない、そこには暗澹たる未来しか待っていない。
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なんかもう、苦しい。
それ自体もさることながら21世紀の日本が野蛮すぎて。
でも誇りを自分の手で掴み取り戻そうと戦っていく当事者の姿は美しい。
そうせざるを得ない状況に追い込まれていることを軽視してはいけないけれど、その姿は希望。 -
インドネスあでは朝鮮人、台湾人、日本人が連行される一方、地元の少女や女性も慰安婦にされた。
日本軍慰安婦にされた女性たちはほとんど例外なく戦後の半世紀以上を社会の片隅で自分の過去を隠して生きることを余儀なくされてきた。