- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000237819
感想・レビュー・書評
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教養とは何か。昔アリステレスのおじさんは、
『専門的学識はなくとも、話し手の説明の中のどこが正当で、どこが不当であるかを、適切に判断することができる』ことだと言った。
内容は、本の紹介が
「時代を超える基本教養」→「人間の記録」→「越境する知」→「現代の重要問題」の4つにカテゴリー分けされ、並んでるところが面白い。
この、3つ目のカテゴリー。越境する知。
それは、文系理系の境を越えて知の統合を目指すもの。
これこそが、21世紀に求められる基本教養、リベラルアーツだ、と。
ワクワクせざるをえない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学部3年生の時にこの本(初版)と出会い、ここに紹介されている本を読みこなしていくうちに、自分の世界観が激しく揺さぶられ、見識が大いに広がり、多面的なものの見方ができるようになったと強く確信している。
そして新たに新版がでたので迷わずなけなしの金で即買い、今回も非常に満足しています。
ここで私が言いたいのはなんと言っても選別されている101冊の本の「センスの良さ」だ。
本は2種類にわけられる。それは「教養」と「専門」。
専門の本は社会人になってからでも読むであろうが、教養は時間にゆとりのある学生のうちにしか読めない(読もうとしない)
そしてどれだけ教養のある本を読みこなしたかで1度の人生の幅が決まると思う。
この本は古典に縛られず、縦横無尽に質の良い教養本を紹介してくれている。
中でも私が強く影響を受け、かつ、みなさんにも勧めたいのが
・「人間を幸福にしない日本というシステム」:ウォルフレン
・「君たちはどう生きるか」:吉野源三郎
・「知的複眼思考法」:刈谷剛彦
・「利己的な遺伝子」:ドーキンス
・「ワイルド・スワン」:ユン・チアン
読書好きの方はこれを見ただけで選別されている本のセンスの良さがわかっていただけるはずだ。
大学生に限らず、質のよい読書を求めている方は、この本に紹介されている101冊の本を参考にすることを強く勧める。 -
ここに紹介されている本を1冊でも読んで、何か考えたなら、少しはやるなと思える。
スタンダードな教養から現代の問題まで取り揃えたブックガイド。
でもまだまだ読書をしたことのないこないだまで高校生にはまだまだ敷居が高そう。