- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614665
感想・レビュー・書評
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よく調査された労作だとは思うが、何か時系列でまとめただけでメリハリがあまりなく、読み終わった後の納得感があまりなかった。
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東2法経図・6F開架:KW/2021//K
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新型コロナウィルス感染症対策専門家会議の発足から廃止まで、約5ヶ月間を追ったノンフィクション。招集されたチームの微妙な立ち位置や劣悪な作業環境など、政府の本気度を疑う。厚労省の役人や政治家の態度は想定内だったが、きちんと話を聴ける人がいたことに希望をもてた。たった1年半ほどのことなのに、どれだけ日本が、世界が変わってしまったかに驚く。収束したとしても終わりではない。このウィルスとは長い付き合いになりそうである。
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コロナ対策専門家会議の発足から解散までを追ったノンフィクション。メンバーの中でも微妙に立ち位置が違うのが興味深いですね。
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アドバイザリーボードが発足して専門家が集まり、未知のウイルスへの対策に奮闘する緊迫感、そして発足から2週間あまりで、専門家会議独自の「見解」で具体的な対策を発表した。発表までの厚労省、内閣官房とのやり取り、なんとしてでも市民に呼びかけたい、感染爆発を防ぎたいという専門家の強い気持ちが伝わってきた。しかし、これを境に、「専門家会議」のイメージは実態を離れて一人歩きを始める。
出過ぎてはいけない、言いたいことを伝えるためには、官僚や政治家と対立してはいけない、理不尽な要求や扱いにも我慢しなければならない、頭が下がる以外の何物でもない。
安倍首相、最近では菅首相が、何かと専門家会議に責任を負わせるような印象操作、何度も繰り返されたように感じる。それでも、それぞれの信念で責任を全うしようと働く専門家の方々を忘れないようにしよう。
解散発表ですら、専門家会議からの発表は、西村大臣が同じタイミングで先んじて発表、見栄とプライド?、主導権をアピール?くだらない。
冒頭で専門家会議メンバーの押谷さんのコメント
「日本は何度もチャンスがあった。それを幾度も逃してしまった。」
「この感染症がパンデミックになったのは、人間の傲慢さが背景にある。」人と自然が距離を失い、効率化を追求し、足元を見ないままのグローバリズム。
「(新型コロナの)苦しみに耐えるだけで終わってほしくありません。これが社会が変わることができる、最後のチャンスだと思っています。」「まだ日本は戻ることができる、分水嶺に立っている。」