- Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001108620
感想・レビュー・書評
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ある朝、目が覚めたら<ぼく>のそばでテディベアがくらた寝ていた。お父さんとお母さんが誕生日プレゼントに贈ってくれた縫いぐるみのクマだった。<日曜日>という名前をつけて、いつも一緒に遊んだ。食事もトイレにいくときも、いつも一緒だった。だけど、何も喋らないし、抱きついてもこない、 キスもしてこない。ぼくのこと好きじゃないのか? ・・・玩具のハンマ-で一発ぶん殴ってやった!・・・ドイツ人のハッケ&ゾーヴァの名コンビが、<ぼくとクマ>を夢の中で入れ替えて、相手の身になった〝いたわりの心〟を描いたメルヘンの世界。
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クマのぬいぐるみと人間のぼく,たまには立場を変えてみたらという展開.おもちゃとしてのぼくという気持ちがとても大事だと思った.耳を洗濯バサミに挟まれて干されている「日曜日」が何とも言えなくかわいい.
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挿絵が素敵すぎる。メインの物語とはまた違う世界の物語を想像してしまう、絵独自の力がすごい。
人間の世界、クマの世界、絵の世界…と何重にも想像力がかき立てられるなんとも不思議な感じを味わいました。 -
挿絵も独特の雰囲気を出していてよき
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語り手のわたしは何歳で、“うんと小さかったころ”は何歳なんだろう。短くてサラリと読めるが、いろいろ考えてしまう。いつも一緒。大好きな存在。同じくらいの気持ちが欲しくて無体な真似に出る。相手がテディベアだからいいけど……。ぬいぐるみは無機物。それでも接し方やら捉え方やらは、まるで自分の内面を映す鏡のよう。侮れない絵本。
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この本はどこを探しても見つからず
諦めていたのですが
20歳の誕生日に姉がプレゼントしてくれた
思い出の一冊です。
絵本なのですが
大人が読んでも楽しめる不思議な絵本だと思います。 -
人間とテディベアが逆転した不思議な優しい絵本です。アクセル・ハッケの作品の中でも1番短く大人なら5分ほどで不思議な世界を楽しめます。
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ここ笑いどころか…?とか思いながらジリジリ読んだ
日曜日という名前が可愛らしいですね -
物語も絵もとても好きで大切な本の一つです
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日曜日という名前のクマのぬいぐるみ。いつでもぼくと一緒。でもあれ。日曜日は全然喋らないし反応もしてくれない。そんな日曜日に疑問を持つぼく。ミルクもパンも口にしない日曜日に怒り、壁に投げつける。そして汚れた日曜日をお母さんが洗濯機で洗う。その時、ぼくは日曜日が洗濯機の中で悲しんでいることに気づく。そしてその夜見た夢ではぼくと日曜日は入れ替わっていてぼくが日曜日のぬいぐるみになっている。
ちょっと怖い。ふたりが本気だからか。モノを超えているからか。でもぼくと日曜日、きっとこのふたりはそれからはいい付き合いをするんじゃないかなと思ったり。
「日曜日」っていい名前だな。