- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140026
感想・レビュー・書評
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1つ1つのお話がとても長く感じるのが不思議。タイトルからどんな話なのか想像し、読み始める。最初は想像からかけ離れてはいない。なのにいつの間にやら「これ何の話だったっけ」というくらい遠くへ連れて行かれる。途中で新たな人物が突然出てきたり、「あなた主人公だった?」という人が長々語り出したり。でも最後はちゃんと面白い結末が待っています。親子で気に入ったのは「宿なしルンペンくんの話」。ルンペンくんの「待つ」タイミングが可笑しい。チャペックの実兄が描く挿絵がとてもユーモラス。
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チャペックの童話集。話がどんどん、想像していたのと違う方向に向かっていく、型破りなところがいい。中野好夫の訳も名人芸の域。
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チェコの民話。だけどなんだかとっても日本昔話風。
こういうのも訳者さんの腕なのかも。
ヨーロッパ人らしいユーモアがあちこち感じられる作品です。
2011/12/31 -
ホラ噺系の落語のようにどんどこ話が転がっていく。ほかでは味わえない物語の快感。
中野好夫氏の名訳だが、チェコ語→英語→日本語、いわゆる二重翻訳である。数十年を経て、日本語もやや古びてしまった。
チェコ語から直接訳した新訳を、いつか読めたらいいなと思う。-
丹後ちまきさん
はい。
田才益夫訳は2005年に青土社から、栗栖茜役は2018年に海山社から出ました。丹後ちまきさん
はい。
田才益夫訳は2005年に青土社から、栗栖茜役は2018年に海山社から出ました。2020/12/20 -
2020/12/20
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丹後ちまきさん
あっタイプミスしちゃってた、、、
海山社は小さな出版社。書店には置いてないコトも多いかも、
8月に「白い病気/マクロプロスの...丹後ちまきさん
あっタイプミスしちゃってた、、、
海山社は小さな出版社。書店には置いてないコトも多いかも、
8月に「白い病気/マクロプロスの秘密」が出て、来年秋には「カレル・チャペックとイギリスを巡る」を予定しているとか、、、2020/12/20
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カレル・チャペックは短編の寓話みたいなものが気に入っていて何回も読みたくなる。訳者さんの優劣ってよく分からないけど、中野さんの訳もとてもいいのかもしれない。
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「ロボット」の語を生み出したと言われるカレル・チャペックのナンセンス短編。筒井康隆や小松左京に親しんでいる現代から見れば、ナンセンスのキレには不満が残るかもしれない。ただ関節を外されるようなストーリー展開は面白い。
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なんとも妙なお話が詰まってました。楽しいホラ話という感じでしょうか。ホラにホラを重ねて、話自体もあっちに行ったりこっちに行ったり、子どもを前にしてお話を考えながら語っているような雰囲気が面白かったです。それでいてちょいと風刺を含ませたりするから、油断出来ませんな。
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あーー面白いわー!
タイトルもきいたことなかった岩波少年文庫(知らないのだらけ!)
チェコの作家さんの、童話がたくさん入ってます。
お話の中でお話をするお話がたくさん(何これわかりにくい)
宮崎さんおすすめの本です。
「長い長いおまわりさんの話」の挿絵だけ見たことあって
びっくりしました。
お話の中で、いろんなひとがお話をしていく形態が多くて、
元は(出だしは)どんな話だったのか読んでるうちに忘れちゃいます。笑
宛名と差出人が不明の手紙を1年かけて届ける「郵便屋さんの話」や
大金の入ったカバンをいきなり預けられて誤解で投獄されて死刑にまでなりそうになる「宿なしルンペンくんの話」や
最後のいちばん長い話「王女さまと小ネコの話」が面白かった
というか、「王女さまと小ネコの話」は
脱線だらけというか、ここまで「何の話だっけ?」ってなるお話もめずらしい^^
おもしろかった~! -
表題作ほか7編。郵便屋さんのお話が好きです。王女さまと子ネコの話は長いけど、最初と最後の猫のユーラが自分の家に戻ってヴァシュカを連れてくるところがいいです。