消えたヤマと在日コリアン: 丹波篠山から考える (岩波ブックレット NO. 1046)

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  • Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002710464

作品紹介・あらすじ

かつて陸軍歩兵第七十連隊が置かれ、戦争の拡大とともに硅石とマンガンの鉱山で栄えた丹波篠山。その歩みは近代日本の縮図そのものだった。しかし、鉱山で働いていた朝鮮人たちのことは、なぜか公的な記録に残されていない。新聞記事や鉱山跡、慰霊碑、民族学校の資料などの調査から、見失われた彼らの足跡を掘り起こす。

感想・レビュー・書評

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  • 兵庫県の丹波篠山はかつてマンガン鉱山でちょっと栄えた一時期があったらしい。そんな戦前の鉱山には朝鮮半島からの人々もいた。強制連行で連れて来られたのではと思うし、この本でもそんな疑念を書いてはいるけど、はっきりとはさせていない。
    タイトルからして、強制連行されてきた過酷な労働や住民の偏見に苦しんだ朝鮮半島からの人々のことを書いているのではないかと思って読み始めた私にとっては、そういう意味では突っ込みが足りない感じがするし、在日コリアンのことというよりは地元・丹波篠山の近現代史を綴っているだけのようにしか思えなかった。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県丹波篠山市生まれ。2014年10月から大阪文学学校校長。2016年4月から京都大学教員。
詩集:『沈むプール』、『バイエルの博物誌』、『言葉の岸』(神戸名ビール文学賞)、『ホッチキス』、『家族の午後』(三好達治賞)、『闇風呂』、『ほとぼりが冷めるまで』(藤村記念歴程賞)
主な詩評論集:『アイデンティティ/他者性』、『言葉と記憶』、『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』、『石原吉郎』、『「投壜通信」の詩人たち』(日本詩人クラブ詩界賞)

「2023年 『京大からタテ看が消える日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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