近世風俗志 1: 守貞謾稿 (岩波文庫 黄 267-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003026717

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  • 江戸時代の風俗史の基本文献「守貞謾稿」の翻刻。
    ・凡例 ・概略
    巻之一(時勢) 巻之二(地理)〔欠〕 巻之三(家宅)
    巻之四(人事) 巻之五(生業 上) 巻之六(生業 下)
    巻之七(雑業) 巻之八(貨幣) 
    ・校註 ・解説(宇佐美英機)

    江戸時代の百科事典の如くの「守貞謾稿」の翻刻。
    当時の風俗や生活など多くの姿を図付きで紹介し、解説。
    江戸・京・大坂での違いが分かるのもありがたいし、
    当時の時勢、人事についての考え方も分かります。
    殿、様、殿様の呼び方の違いも。
    生業では、京坂にあって江戸に無い、江戸にあって京坂に無い
    業種や、当時の宿や食の様子、人足等の賃金など。
    いろいろな看板の絵が楽しい。
    出商人と芸人たちの姿や呼び声、穢多や非人の事。
    貨幣の歴史と両替、富籤、博奕についての記述もありました。
    欠や追記があるのは、刊行されなかった稿本だからか。
    その全35巻を見い出し明治に翻刻した人に、多謝!

  • いわゆる「守貞漫稿」。
    著者の出自は不詳だが、幕末に書かれた江戸・大坂・京都三都における文化・風習・経済などを比較しながら、時には図を交えて説明しているシリーズの巻之一から巻之8までを翻刻した一冊。
    江戸時代を知るための一級の資料となっていて、歴史学者も本書を基に研究を進めているようである。
    この著者の素晴らしいのは、後書にもありますが、後日追記したり、間違いを訂正したりしているところ。
    巻之一では63代冷泉院からの権勢を書いていて歴史書としての価値も高いと思われる。
    面白いのは職業・商売の三都の比較。
    巻之八「貨幣」では独自の経済理論まで披露しており、ただの記者ではない一面も見れます。

  • 江戸時代の風俗についての考証的随筆.約700項目におよぶ事物の名前や事象を時勢・家宅・生業・雑業・貨幣・男服・女服・娼家・音曲・遊戯・食類等に分類し,多数の図を付して懇切丁寧に説明した一種の百科事典ともいうべき書.著者喜田川守貞が天保八(1837)年に筆を起こし,30年間かけて書きあげた近世風俗史の基本文献.(全5冊)

  • メモ

  • 欲しい本。

    江戸期の百科事典。
    「和漢三歳図会」とセットで持っていたい。

    岩波文庫だからわりと大丈夫だとは思うが、品切れにならないうちに手に入れたい。

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