夜明け前 第二部(下) (岩波文庫 緑 24-5)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102459

感想・レビュー・書評

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  • 予想通りちょっとだけ面白かったです。

    以下がっつりネタバレ。

    お粂の自殺未遂・まあ半蔵の人生伝だから当然だけど半蔵が死んで終わるにしてもその死に方がキ印になり座敷牢に監視され狂った挙げ句だというのだからすごい。解説読んだら藤村のお父さんがモデルなんだそうですね。事実は小説より奇なりっていうか、いや小説だけど。時代背景をつぶさに描いたために面白くなりましたね。読んでるときはつまらなかったけれど(歴史苦手)、最後まで読むとそれが味わいになりました。また解説に藤村自身は神道に疑問を持っていたという話だが、だから私も半蔵に入れ込めなかったのかなあと思う。やっぱそういう書き方だよな。でもそれは読んでいて辛かったですwこれがいつ書かれたか知らんけど今や神仏混淆どころか神仏耶混淆なんでもござれな日本ですから、少し哀れには感じましたが。
    ところで、”藤村はこの長編執筆に当っての予告に、「成るべくやさしい平談俗語をもってこれを綴るであろうことが言えるのみである。」"と言ったそうですが、これで平談俗語だったとはwwうはww自分ゆとり乙と痛感しました。分からない言葉死ぬほどでてきたし‥‥とりあえず寛濶と雇聘だけは覚えたので使うぞー

  • 最後重いなぁ

  • だらだらしているねえ。

  • やっとこさ読み終えた。最後はかなり悲しい。
    一人の人物と、巨大な歴史との絡み合い。偉大。

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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