- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003108710
感想・レビュー・書評
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梶井の主人公は、一人で物思いに耽ったり、人に声をかけられたりした時に、最初はピュアに物事を受け止めるのだが、だんだん考えるのが億劫になっていく様が印象的だった。
主人公が、檸檬を置いて、にやにやしても、そのあとにはさらっとした余韻が残った。梶井の性格を感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教科書に掲載される理由を考えていたが、それは難しいことではなく、個々人の環境が異なれば自ずと世界が大きく異なって見えることを例示しているからなのだと思う。
とりわけ自らの死を隣人として捉えている時、違いはより大きい。
「美しいときは、なぜこんなにも短いのだろう」 -
以前梶井基次郎の「檸檬」を読み、感受性の豊かさに感動、この人の作品をもっと読みたいと思い、購入しました。
少し難解なところもあったのですが、基本的に読みやすい方だったと思います。 -
2013.9
文章が難解で私には読みこなせなかった。
肺病の鬱々とした気分は伝わったけど -
配置場所:摂枚文庫本
請求記号:913.6||K
資料ID:95000099 -
檸檬を読みたかった。他のはまだ読めなかった。
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国語の教科書で読んで好きだった作品。
「やっぱり梶井は『檸檬』やなー」といった印象を受けた。
檸檬のような作品を期待して他の作品を読むと失敗するかも。
どれも死のにおいが立ち込めた作品で読んでて鬱屈とした気分になる。作者の心情というか、置かれた状況がここまでわかりやすく投影されている文章の数々はなかなか重たい。 -
檸檬目当て。
檸檬をがりりと噛んだ…という一文があると勘違いしていた。なんの作品か?
全然噛まないしね。てか持ち帰りもしないし!
檸檬の完全な美しさが伝わる。
主人公の世界のなかで唯一色のついているものなんだろうなあ、と思う。
それでいて、焦ってるときの辛さが
伝わる。すごく嫌な気分。
命がいまより儚い感じがする。 -
森見登美彦は、第二の梶井なんだなー。
精神の大禍時。なるほどね。