森の生活 上: ウォールデン (岩波文庫 赤 307-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003230718

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  • 衣服も友人も、むやみに新しいものを求め、かえって面倒を背負い込んでないか。旧き良き物に繰り返し親しみ、古き良き友人を大切にせよ。物事はそう変わらない。変わるのは自分だ。▼自分の部屋にひとりでいる時より、外で他人の間に交っている時に寂しさを意識する。▼書物はそれが書かれたときと同じように思慮深く、注意深く読まれなくてはならない。▼忙しいだけでは十分ではない。問題は何が忙しいかである。▼熱意を失った人ほど、年老いた人はいない。▼腐敗した善から立ち昇る悪臭ほど胸の悪くなるものはない。▼貧しくても、生活を愛したまえ。ソロー『森の生活』1854

    不快な騒音も、遠く離れて聞けば音楽かと思われる。

  • 森の生活
    働き詰めでは毎日心から誠実に生きる暇はない。無知の自覚を持てず機械になるしかない。
    自発的貧困がないと人間の生活を公平な賢い目で観察できない。贅沢品は人類の向上を妨げる。
    生活に必要なものを手に入れた後は、さらに余分なものを手に入れるのではなく、つまらない労働から解放されて人生の冒険に出るべき。
    引越しの際には何も持たず、移った先で本当に必要なものだけを用意するのが理想。
    本は何よりも古典を読む。プラトン。

  • いまから170年ほど前の米国マサチューセッツ州における著者の生活記録になります。まず感動したのが当時の写真が多数掲載されていること。ウォールデン湖、その周辺の森だけでなく、近くの町(コンコード)の当時の写真が掲載されていて、なんとものどかな雰囲気を漂わせています。そして著者のソローですが、ハーバード大学を卒業している「詩人博物学者」ということで、淡々と生活を記述するのではなく、ギリシャ神話の登場人物を持ってくるなどファンタジー小説のような味付けをしています。人間にとって本当の豊かさとはなにか、本当に必要なものはなにか、について考えさせられる本です。湖畔の山小屋で夜を明かし、早朝に小鳥の鳴き声や風のざわめきのなかを散歩をしているだけでどんなに心が豊かになるか、ということです。本書で興味深かったのは、ソローがたびたび孔子の論語を引用していることです。そのほかにも古代インドの叙事詩も引用することがありましたが、個人的にはなにか東洋的な価値観をソローから感じてそこは親しみを持ちました。下巻も楽しみです。

  • 有名な本なだけあって期待値が高かったが、それほどだった。やたらと植物や動物の専門的な知識などが出てくるので読むのが大変でした。
    所々に感銘を受ける言葉は見られるのと、具体例が多いがゆえに臨場感があったので3にしました。

  • 原書、訳書ともにオンラインでも読むことができます。

    所蔵情報:
    品川図書館 934/Th8/1

    オンライン(青空文庫、訳者違い):
    ※オープンアクセスなので、どこからでも読めます※
    https://www.aozora.gr.jp/cards/001209/card54189.html

    ---
    以下、読書マラソン感想カードより:

    科学道で展示されていたので、手に取った。2年間、自分で家を建てて畑を耕し、森で暮らした日々を振り返っての物語。ところどころに挿入される、自分の活動に対する収支の話が割とリアルな感じがあり、それと同時に、そんな額面に2年間の収支が収まるのか、と驚いた。下巻を読まなくてもこれはこれで完結しているような感じもする。(一応下巻も読むつもりではいるが)

    オススメ度:
    ★★★★☆

    ふかし芋(図書館職員)

  • まだ途中だけど面白い
    テーブルの上に飾っておいた石灰石に「いや気がさして窓のそとへ投げ捨ててしまった」り、「(列車で)ビロードのクッションの上でひしめきあっているよりは、カボチャの上に座り、それを独占しているほうがずっといい」とか、本気なのかふざけてるのかどっちなんだ

  • 森に独り住み、研ぎ澄まし、本質を見極める。
    シンプルライフの聖典として、ゆっくり読み進めるべきだが、さすがに積読から足掛け八年はかけ過ぎた。
    が、外界を妨げられる自粛生活だからこそ、響いた言葉も少なからず。欲も不安も捨てた先にある境地。下巻もじっくり読み進めてみよう。

  • 5/20は森林の日
    湖水と森の四季の移り変わり、
    動植物の生態、読書と思索…「詩人博物学者」の一冊を。

  • 稼ぐために稼ぐ、日々をただ忙しなく過ごす送る多くの人々への悲痛な思いを、自然に囲まれた中で淡々と語る。

    僕たちは、
    生きるために生きている。

    それを忘れてはいけない。

  • しばらく本棚にねむっていましたが、
    じっくりと読んでみました。
    のんびり湖畔で暮らしたい!

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