- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003261378
作品紹介・あらすじ
ルージンの卑劣な工作により窮地に立たされたソーニャを弁護したラスコーリニコフは、その後ついに彼女に罪の告白を…。贖罪をうながすソーニャに、彼はつぶやく。「もしかすると、ぼくはまだ人間で、しらみではないのかもしれない…」(全三冊完結)。
感想・レビュー・書評
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最後の方は一気に読んでしまった。外国文学の、あるいは古い作品のあの独特の劇のような語り口は正直得意では無いのだが、主人公の行く末を早く見届けたくて手が止まらなかった。
罪への意識、というものはかくなるものなのか。 -
特に後半は正体不明の胸さわぎが止まらなかった
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高校生の時に読むことに挫折してはや何十年。
読み終えたことに満足してしまい、なんて書いていいのやら。
過去に、いや今もこの本についていろいろ書いている人たちがいるので、高尚な感想はその方たちにお任せします。
読み終えた時に真っ先に思ったのは、宗教をベースにした恋愛小説?って思った。 -
とうとう読了、やりました!
1月中旬に「罪と罰を読まない」から、じゃ読んでみようと一念発起して2月から読書スタート。途中他の本を読みつつ。
でも、最後まで読めたのには面白さがあったから。これにつきるかな。
江川卓先生の訳が読みやすいです。
主人公ラスコーリコフは20代前半。容姿端麗、大学でも優秀な設定。だが極貧のため学生生活が継続出来なくなる頃から彼の生活が負のスパイラルに。彼の書いた論文の内容が正にラスコーのその後の起こした事件とその後の彼の思想そのものなんです。その内容は、英雄と言われる人物は世を導くために殺人も厭わないし(戦争とか)、それで罰せられることはない。それを正当化しており、つまり、この世のためにならぬ虫螻のような人を殺して何が悪いのだという思想なんですよ。これが最後まで、流刑後にもその思想は変わらないという。
論文の内容が過激なので、最初はいやちょっと待って!と思いましたが、そこについては読者のみなさんはよく考えて欲しい。自分の正義を貫くためには、犠牲を伴うのは当たり前なのだろうか、、、とウクライナ侵攻が1年も続く今思います。
救いは、最後にラスコーは突如ソーニャへの真の愛に目覚める所かな。
下巻は上よりも、中よりも、ファイナルに向かって加速度的に面白さが増します。個人的にはスヴィドリガイロフの章が圧巻だったかなと思いますねぇ。
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殺人を犯した人間の心理描写は卓越している。が、いくら精神的に病んでいるとはいえ、知性ある者だけにたかが金貸しばばあの金で人生を好転させようとする筋立ては、現実味に欠ける。