ロボット(R.U.R) (岩波文庫 赤 774-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003277423

感想・レビュー・書評

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  • 1920年の発表というからもう100年前の作品なのですが、なんというか単なる戯曲から現代社会を浮き彫りにしてしまっています。先見性というのでしょうか。SF作品が現実になってしまったという恐ろしさを感じます。人間が自分で作り出したものによって破滅・滅亡するというなんとも哀れな存在であることですね。どうにかならないものかこの愚かさは。

  • RURという原題を青空文庫で読んだ。英語版からの訳でキリスト教的な部分がかなり削除されていると訳者の後書きにあった。
    戯曲かドラマを次にぜひ見たい。

  • 愛に帰結させて、科学では説明しきれない人間の神秘を表そうとしたのかなあ。楽をしようとして盲目的に、生産性の向上だけを目指すのは恐ろしい事だなと思う。
    チャペックの作品を他にも読んでみたいと思った。

  • 原書名:R.U.R.(Čapek,Karel)

    著者名:カレル・チャペック、1890チェコ-1938、作家、カレル大学→ベルリン大学→ソルボンヌ大学
    訳:千野栄一、1932渋谷区-2002、言語学者、東京外国語大学第四部(ロシア語)→東京大学文学部言語学専攻→カレル大学、東京外国語大学教授・和光大学学長

  • 文学
    SF

  • <blockquote>ロボットという言葉はこの戯曲で生まれて世界中に広まった。舞台は人造人間の製造販売を一手にまかなっている工場。人間の労働を肩代わりしていたロボットたちが団結して反乱を起こし、人類抹殺を開始する。機械文明の発達がはたして人間に幸福をもたらすか否かを問うたチャペック(1890-1938)の予言的作品</blockquote>
    http://naokis.doorblog.jp/archives/robot.html【書評】『ロボット (岩波文庫)』〜IoTや人工知能に興味のある人にお薦め


    <登場人物>
    ハリー・ドミン
    ファブリ技師
    ガル博士
    ハレマイエル博士
    ブスマン領事
    アルクビスト建築士
    ヘレナ・グローリー
    ナーナ

    <目次>
    序章  ロボットは何のため作られたのか?社会はどう変わるのか?
    第一章 10年後、実際、社会はどう変わったのか?
    第二章 ロボットが人類に反乱を起こした。その原因は?
    第三章 一人を残して人類は滅亡した。残されたロボットは?


    2016.03.16 淳一さんが読んでいた。
    2016.04.09 読了

  • ヒトの生活を楽にするために作られた人工人間。その人工物が意思を持った時、ヒトを乗り越え生き物になっていく。1920年発行のロボットという言葉が初めて使われたお話。著者の先見性に感心した。

  • 人造人間定番ストーリーでフーンと思いながら読んでいたのだけどラストが思いがけないエモさでびっくりしちゃった…旧約聖書にまで食い込んでいく古典らしい気概のある作品で予想外の印象深さである

  •  「ロボット」という単語を生み出したことで知られる戯曲。話の筋はかなり単純なものだ。ある学者によって開発されたロボット達は産業の担い手として世界中に普及するが、あるきっかけで人間に反乱を起こし、ほとんどの人類を殺してしまう。しかし新しいロボットを生産する方法も失われたためロボット達もまた滅亡に向かう。

     ラストはネタバレになるので控えるが、正直言って「そりゃないだろう」と感じる終わり方だった。この感想は21世紀に生きる者だからこそなのかもしれないが、いやほんと、そりゃないだろう。

     戯曲は上演されたものを観て評価すべきかもしれない。5年前にshelfが上演した「R.U.R. a second presentation」という作品はこの戯曲をベースにしているが、そのまま上演したものではなかった。そのまま上演してもあんまり面白くないかも知れない気がするが、だからどこもやらないのか。

  • 思わぬロマンチックなラストに感動してしまった。
    人間って一体なんなんでしょうね。

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著者プロフィール

一八九〇年、東ボヘミア(現在のチェコ)の小さな町マレー・スヴァトニョヴィツェで生まれる。十五歳頃から散文や詩の創作を発表し、プラハのカレル大学で哲学を学ぶ。一九二一年、「人民新聞」に入社。チェコ「第一共和国」時代の文壇・言論界で活躍した。著書に『ロボット』『山椒魚戦争』『ダーシェンカ』など多数。三八年、プラハで死去。兄ヨゼフは特異な画家・詩人として知られ、カレルの生涯の協力者であった。

「2020年 『ロボット RUR』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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