イスラーム文化−その根柢にあるもの (岩波文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003318515

感想・レビュー・書評

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  • 20141209 なれない言葉が多かったのであまり頭に入ってこなかった。共同体であるウンマがどうやってできたのか。

  • 古い本ではあるが、これからイスラム教・イスラム文化に
    ついて学ぼうとする人が最初に読むのに適した本は、この
    本を置いて他に無いのではないかと思うくらいの良書。

    「世俗の形成」でイスラムに触れていたので、これを機に
    しばらくイスラム教、特にその哲学的側面に焦点を当てて
    読み進めていこうと思っている。

  • 中東文化の根底がわかる良書。たんなるガイドでなく思考のための基礎となるよう書かれていて面白かった。

  • 混迷極まるパレスチナ、シリア、イラク情勢を伝えるニュースを毎日のように見て胸が痛み、おもわず手に取ってみた。入門書として著名な本のようで、もう30刷をこえているようだ。

    斜め読みなのであまり頭にはいらなかった。また書き直す。

    聖と俗が別れておらず、日常生活までイスラームの教えが浸透している、というところが印象にのこった。

  • イスラームの根底に流れるものは何かを問う一冊。講演形式で読みやすいが極めて意義深く、これまでの常識やイスラームの見方が覆され知的刺激にあふれている。

  • イスラム教を通して説明されたイスラム文化。余計なことが書いていなくて分かりやすい。スンニ(顕教)とシーア(密教)の説明になるほど!と膝を打った。

  • 平易な語り口で、読みやすい。だが、重厚な内容で読みごたえはあった。

  • イスラム教の入門に最適。講義風の書きぶり。

  • 「碩学+岩波文庫=難解」という勝手なイメージから身構えて読み始めたが、新書以上の平明な文章にまず驚き、続いてその明晰さに驚いた。

    例えば、宗教が生活全般に及んでいることを説明するために、著者はまず、イスラム教(スンニ派)には聖俗の区別がないという思考の補助線を引く。これによって複雑に入り組んだイスラム文化を明晰に説明することに成功している。こうした補助線の引き方が抜群に上手い。

    著者は、イスラム文化は西欧文化とは異なる原理から成り立っていることを、手を替え品を替え繰り返し説明している。これを読むと、いわゆるアラブの春(民主化)がうまくいかなかった理由もよく分かる。あのとき先進諸国はアラブの春を東欧革命になぞらえて絶賛していたが、あれも結局イスラムに対する無理解から生じたものなのだろう。

    イスラム文化を知るための手がかりとしてお勧めできる一冊。

  • イスラム文化、言葉は広く浸透しているが、実態は掴めていない。ただ、これからフラット化する世界で、宗教、イスラムというレイヤーは外せない。そういった意味で本著書は参考になった。

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著者プロフィール

1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magic などを発表。
 1959年から海外に拠点を移しマギル大学やイラン王立哲学アカデミーで研究に従事、エラノス会議などで精力的に講演活動も行った。この時期は英文で研究書の執筆に専念し、God and Man in the Koran, The Concept of Belief in Islamic Theology, Sufism and Taoism などを刊行。
 1979年、日本に帰国してからは、日本語による著作や論文の執筆に勤しみ、『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表した。93年、死去。『井筒俊彦全集』(全12巻、別巻1、2013年-2016年)。

「2019年 『スーフィズムと老荘思想 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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