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- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003369449
作品紹介・あらすじ
晩年の田辺が構想した「死の哲学」に関する論考四篇を収録。「生の存在学か死の弁証法か」は、死者と生者との「実存協同」の概念を基礎に、「死の時代」の新しい哲学を提示した論文。「マラルメ覚書」は、象徴詩「イジチュール」「双賽一擲」を読解した最後の著作。
感想・レビュー・書評
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何せ下の名前を〈げん〉と読んでいたほど本邦の哲学史に疎い浅学の身であり、偶々古書店で手に取ってパルメニデス、スピノザ、ライプニッツにマラルメと興味深い名前を文中に見つけ面白そうだと軽い気持ちで購入した自分にこの高邁なる〈死の弁証法〉を語る資格など固より無いのだが、数週前の『鉄鼠の檻』の再読が無ければ禅に関する箇所は珍紛漢だったろうし、読書のタイミングとしては悪くなかったと今では思う。後期マラルメに対する深い洞察もさることながら、禅や微積分学をパルメニデスの根本命題に結びつける慧眼には驚嘆を禁じ得ない。
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哲学過ぎて素人には難解?読むの辞め
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p30まで読了
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