君主論 (岩波文庫 白 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003400319

感想・レビュー・書評

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  • 歴史の教科書にもでてくる古典。
    元日本マイクロソフト社長の成毛真さんは、社長指名された時ちょうどこの本を読んでいたので、書いてある通りレイオフしたとか。
    関連語:マキャベリズム  件名:君主政治

  • ローマ帝国崩壊後、長い間政治的混乱に陥っていたイタリアをどう立て直すか、という非常に時代状況に則した関心の下に書かれたマキアヴェッリの処方箋。
     古代世界の歴史から当時のイタリア半島における治乱興亡に至るまで、多くの実例を引用しつつ、君主はいかにあるべきかを説いたこの著作は、マキアヴェッリの意図を超えて、普遍的な価値を思想史において持つことになった。政治を必要悪としてではなく、運命をも変転させる「力量」の問題として扱うこの著作こそ、近代政治思想の始まりといえよう。

  • 現代語訳されていなかったので難しかったが、統治に対するエッセンスが凝縮されていそう。また読みたい。

  • 古本で美品なのに200円だったから買っちゃった。

  • 読みたい

  • 権謀術数主義だとか目的のためには手段を選ばないだとか、マキャベリズムというとなんとも腹黒いイメージがつきまといがちですが、はたして当のマキャベリが何を言いたかったかを現代風にいうと、
    「善からぬ者たちの中で大切なものを守るためには、全ての面において善い行動をしたいと願ってはならない」
    ということに尽きるような気がします。

    大切なものなんて言うと陳腐な香りがそこはかとなく漂いますが、要するに道徳だとか信念だとか、情といったところでしょうか?時代が時代で、私が君主なら、それは「自国」になるでしょう。

    個人的に座右の書と言いたいところなのですが、如何せん読んでモノにできている気がしないので、周りの人には内緒です。

  • 再読すべき

  • 塩野七生さんの「わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡」を読んだ後であれば、内容がすんなりと理解できた。が、思った以上に民衆を味方につけることの重要性を問いている箇所が多く新たな発見でした。

  • リーダーは愛されるより恐れられる存在でなければならない。

    リーダーは人に蔑まれないよう、人々の行動を予測しておく必要がある。
    運命は与えられるばかりではない。その半分は自らの手の中にある。
    温情だけでは人をまとめることはできない。
    ときに畏怖されるほどの冷徹さも必要である。
    恐れられることと恨みを買わないことは並び立つものである。

  • 『君主論』(マキアヴェッリ、河島英昭、1998年、岩波文庫)

    ルネサンス期のイタリア(当時は小国分立状態にあって、常に外国からの侵略の危険にさらされ、またイタリア内においても強国どうしの争いがあった)のフィレンツェの外交官であるマキアヴェッリが著したリーダー論。君主(リーダー)とはかくあるべしという論点を、イタリアの、あるいは歴史から学びとる手法で、語っていく。

    「君主は歴史書から学べ」とマキアヴェッリは言う。過去の歴史から、現代にも通じる教訓やリーダーの資質が存在する。しかし、一方では、「権謀術数」「マキアヴェリズム」とも言われる、目的のためには手段を選ばないとする考えがここから生まれた。良きにつき悪きにつき、本書は現代のリーダーシップ論にも通じるところがあるのは確かである。したがって、一定の読み応えがあるのと同時に、読む価値は多分にあると考える。

    ちなみに、一言触れておくと、マキアヴェッリは君主はかくあるべしと主張したのであって、マキアヴェッリ自身はマキアヴェリストではない。むしろ「可能なかぎり、善から離れる」なと言っている。

    (2010年11月9日 大学院生)
    (2011年11月26日 大学院生)

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