プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫 白 209-3)

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  • / ISBN・EAN: 9784003420935

感想・レビュー・書評

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  • 初の古典。とにかく日本語が意味がわからない。最後の解説から読めばよかったと読み終わったあとに気づく。

    解説いわく、宗教的な強制的禁慾という精神が、本当の意味での資本主義を形成していき、最終的にな宗教的倫理観に基づく禁欲行動が形骸化してしまい、鉄の檻として、自分たちを資本活動に邁進させてしまっている。そんな分析をしている本だと分かった。
    鉄の檻という言葉を使っているから、ヴェーバーは資本主義の活動自体を、生活を制限するものとして考えていたのかな?とか考える。
    ただの漢字と平仮名に目を通す作業だったが、背景がわかったうえでもう少し読んでみても面白いのかもしれない

  • 著者が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の一部である本。
    難解すぎ。独学の技法で学んだ線引き読解をすること決意。
    【関連書籍】
    イエスの生涯

  • プロ倫を読み切った達成感、良い…!
    合理的な職業労働やその結果が神に救われているという確証の手段であり、予定説とはなんと厳しく絶望的なものだろう、それを信じる者のエネルギーは凄まじいと思った。
    今、営利活動と宗教をなんら結びつけない私たちに対して著者が引用している一文がかっこよかったのでメモを残しておく。
    「精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のものは、人間性のかつて達したことのない段階にまですでに登りつめた、と自惚れるだろう」

  • 営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考。マックス・ヴェーバー(1864‐1920)が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す。

  • 331.5
    「ウェーバーは100年前、「禁欲」倫理から生まれ落ちた近代資本主義の最終段階に現れる「末人」をこう「預言」した。「精神のない専門家、魂のない享楽的な人間。この無にひとしい人は、自分が人間性のかつてない最高の段階に到達したのだと、自惚れるだろう」―宗教倫理が資本主義を発展させるダイナミズムを描いた名著。」

    「社会分析の書としてもそうですが、実は「論文」としても第一級品である。ここで扱われているのは、「西ヨーロッパの特定の地域と時期に資本主義が誕生したのはなぜか?」。なぜ中国や西アジアでも、ロシアでもインドでもなく、西ヨーロッパであったのか。この本には常識的なものの見方や考え方を次々とくつがえしてくれる「発見」がたくさん含まれており、非常で高度で難しい内容を、論理的に明らかにしてくれる楽しさがある。ーなお、このウェーバー説をもう少しやさしく解説した著者『社会科学における人間』もおすすめ」
    (『世界史読書案内』津野田興一著 より紹介)

    目次
    第1章 問題提起(信仰と社会的な層の分化;資本主義の「精神」;ルターの天職の観念―研究の課題)
    第2章 禁欲的プロテスタンティズムの職業倫理(世俗内的な禁欲の宗教的な基礎;禁欲と資本主義の精神)

    著者等紹介
    ウェーバー,マックス[ウェーバー,マックス][Weber,Max]
    1864~1920。一九世紀から二〇世紀初頭に活躍したドイツの社会科学者。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』や『儒教と道教』『古代ユダヤ教』を中核とする比較宗教社会学と、『支配の社会学』『社会学の基礎概念』『法社会学』など、死後、『経済と社会』としてまとめられた膨大な研究を残した。また、社会科学の方法論でも有名な『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』を書いている

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB00161172

  • 解説が丁寧で分かりやすい。武器としての哲学の推薦本であったが、解説によると宗教社会学であり、社会学の一部分である。近代資本主義が発展したのはカトリックからプロテスタンティズムになったためである、ということが首尾一貫して書かれている。いまではだれでもが知っていることであるがそれを説明した最初の本である。カトリックは享楽主義でその日暮らし、プロテスタントは禁欲主義で勤労主義ということで、キリギリスとアリのたとえでもいいのかもしれない。
     解説にあったように注を読み返す、ということが必要な本である。

  • 齋藤孝

  • 宗教革命は別の形態による教会の支配
    より厳しい支配を受け入れることの謎
    プロテスタント カトリック 
    非現世的と資本主義的営利生活の親和関係
    カルヴィニズムの影響はルター派よりいちじるしい
    資本主義の精神の非合理性

    ルターはベルーフを広めたけど伝統主義的な思想へ向かう
    伝統主義とは利益の追求は追い求めない(修道士的禁欲には価値を置かない)

    日本での経済発展が停滞しているのは社会への貢献の意識がなく利潤が還元されないから?

    救いの確信を得られるわけでもないのにシステムの中で生きていくために何の喜びもなく労働を続ける自分が怖い
    あるいは職業労働の中に新しい救いが現れる可能性もあるけど

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著者プロフィール

1864-1920。ドイツ、エルフルトに生れる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッティンゲンの各大学で法律学を専攻し、歴史、経済学、哲学に対する造詣をも深める。1892年ベルリン大学でローマ法、ドイツ法、商法の教授資格を得、同年同大学講師、93年同助教授、94年フライブルク大学経済学教授、97年ハイデルベルク大学経済学教授、1903年病気のため教職を去り、ハイデルベルク大学名誉教授となる。1904年Archiv für Sozialwissenschaft und Sozialpolitikの編集をヤッフェおよぴゾンバルトとともに引受ける。同年セント・ルイスの国際的学術会議に出席のため渡米。帰国後研究と著述に専念し上記Archivに論文を続々と発表。1918年ヴィーン大学教授、19年ミュンヘン大学教授、経済史を講義。20年ミュンヘンで歿。

「2019年 『宗教社会学論選 【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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