妖怪画談: カラー版 (岩波新書 新赤版 238)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302384

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪辞典大好き!!

  • 古本で購入。
    『続 妖怪画談』『幽霊画談』に続く、岩波新書の水木しげる画談シリーズ3冊目。

    第3章「妖怪の有名人たち」には誰もが知ってる(?)有名妖怪が盛りだくさん。
    こなきじじい、火車、河童、人魚、口裂け女、九尾の狐、ぬらりひょん、海坊主、小豆洗い…
    「そうそう、これこれ」と、見たこともない妖怪の“正しい”姿を描いているとしか思えない水木サンはやっぱりすごい。
    ぬらりひょんを妖怪の総大将にしちゃったのは、まぁご愛敬と言うものでしょう。

    おもしろいのは第1章「奇妙なものみてある記」。
    水木サンが全国各地で見た民間信仰の場を描いたもので、日本の豊かな精神世界とでも言えるようなその情景が実にオモチロイ。
    「パワースポット」なんて薄っぺらい言い方をしちゃいかん迫力があるのだ。

    妖怪感度が高まる1冊。

  • 妖怪やら怪談のワンシーンやら神社・聖地やらを水木先生が絵や文で語った一冊。メジャーどころから、どマイナーまで幅広く扱ってあります。

    この一冊で「霊」の認識が少し変わりました。水木先生は「感じるモノ」と表現していますが、これはある意味真実かも知れませんね。何気ない風景やモノに感じるイミ、それこそが霊。だからイミを見いだせない人には感じれらない。人が遺したモノなんかはその代表例。その人を知っていれば意味が生じ、そこに「霊」や「神」が宿る。じんわりと死生観に影響を与えてくれる良書でした。

    しかし、水木先生はコリン・ウィルソン氏と面識会ったんですね。オカルト懐疑派としてへ萌え死しそうなツーショット、妬けます。

  • ゲゲゲブームに乗って本屋に平積みされていたものを購入。民俗学を専攻する方には興味深い一冊になる。オールカラーでこの値段設定にしてくれた、岩波さまに感謝。

  • 水木サンの本は面白いんだけど、どうしても妖怪=水木サンの画みたいなイメージがついてしまったよくない。

    百鬼夜行はロマンス。韓国にもあったのか。

  • 昔から語り継がれている、様々な妖怪がカラーイラストで楽しめる。

  • 2012 4/3読了。つくば市立図書館で借りた。
    全編カラー、大部分は見開き(一部半ページ)で、土地土地の信仰、水木しげる本人が遭遇した妖怪(的な存在を図示したもの)、古くから伝わる妖怪、それに幽霊や付喪神の類を紹介・解説した画集。
    「目には見えないけど確かにいる」ということが繰り返し述べられて、それを表現しようとした結果がこういう絵であるらしい。
    小学生くらいの頃は水木しげるの妖怪本を良く読んでいたけど、今読むとあらためて雰囲気があっていい感じ。

  • 資料ID:C0003768
    配架場所:本館2F文庫・新書書架2

  • [ 内容 ]
    妖怪は本当にいるのだ。
    子供の頃からそう信じて妖怪を描き続けてきた現代の妖怪博士が、古今にわたる妖怪たちを初めてオールカラーで描く。
    訪ね歩いた奇妙な土地や自分が出会った妖怪たち、鬼太郎をはじめとする妖怪の有名人、幽霊・付喪神などが、精緻なタッチと豊かな色彩の中に生き生きと動きだす。
    妖怪ファンに贈る岩波新書特別版。

    [ 目次 ]
    1 奇妙なものみてある記
    2 出会った妖怪たち
    3 妖怪の有名人たち
    4 幽霊・付喪神のたぐい
    奇想を楽しむ日々

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 現在(2010年)朝のドラマで話題の水木しげる著の妖怪本。著者自身が日本で聞いた、また世界で見聞きした妖怪たちがフルカラーイラストで紹介されている。代表作「鬼太郎」に登場する数々の妖怪たち、というよりは「徒然なるままに」載せられている感があるが。そもそも相手が妖怪なのだし、学問的な分類などをあてはめても余り意味はないのかも。そこもまた「水木テイスト」なんだろう。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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