日本銀行: 何が問われているのか (岩波新書 新赤版 422)

著者 :
  • 岩波書店
3.23
  • (1)
  • (2)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304227

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 名前は知っているけど中身はよく知らない日銀について教えてくれる本。

    政策金利いわゆる公定歩合を操作して金融政策を行う機関というくらいしか知らなかったが、日銀総裁の立場や日銀と政府との関係について知ることができた。

  • 発行が1995年とだいぶ昔の本になってしまったが、日本銀行の役割と、その立ち位置の特殊さがよくわかる。
    勉強不足でニクソンショックをよく知らなかったが、おおまかな流れが平易な言葉で書かれていて助かる。
    為替介入もよく聞くけどどうやっているのかわからなかった。このままでいいのか?という不安が膨らむ。

  • 1995年刊行。著者は東京新聞・中日新聞編集委員。

  •  川北隆雄著『日本銀行』.
     「何が問われているのか」の副題をもつ.ジャーナリストの、多分、ながい取材に端を発する日銀観、日銀論ということか.

     1995年に出版.
     前半の主題は、なんといっても政府からの「独立性」「中立性」ということ.
     1997年に昭和17年、戦時に施行された日銀法の根幹部分が改正される.
     そこに至る、大蔵省との「表向き対等」、実は「総裁を内閣が国会にはかる人事」に示された、大蔵省の介入、監督を欧州並みに、位置づけるかにあった.

     日銀概説.
     最初の章は、ある意味、「奥の院の、のぞきみ」的なところがあって、「誰に読んでよしいの?」の感がある.
     そこを「独立性」「中立生」の「当時」を論ずることで、本邦金融制度の「護船団方式」形成の背景が読み取れる、気がする、

     これから、3章、4章の「セントラルバンク論」を読むことにしている.
     昭和・平成のバブルからほぼ10年.金融にどんな期待があったのか、歴史経過としても関心がわく.(岩波新書 1995年)

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 出版社/著者からの内容紹介
    「銀行の銀行」「政府の銀行」と呼ばれる日銀の実態は,どれだけ知られてきただろうか.為替の乱高下,金融機関の不祥事など,日本経済の動揺が続くなか,その動向と役割に,注目は高まっている.エピソードをまじえながら,中央銀行としての機構,独立性と中立性,政策とのかかわりを徹底的に解説して,現在の課題を考える.

    目次
    プロローグ
    Ⅰ 日銀とはどういう組織か
    Ⅱ 日銀の中立性と独立性
    Ⅲ 中央銀行とは何か
    Ⅳ 中央銀行にできること、できないこと
    エピローグ

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

川北隆雄(かわきた たかお)
1948年、大阪市に生まれる。東京大学法学部卒業後、中日新聞社入社。同東京本社(東京新聞)経済部記者、同デスク、編集委員、論説委員、政府税制調査会専門委員などを務める。現在、ジャーナリスト、専修大学非常勤講師。著書に『日本国はいくら借金できるのか』(文春新書)、『財界の正体』『通産省』『大蔵省』(以上講談社現代新書)、『経済論戦』『日本銀行』(以上岩波新書)、『図解でカンタン!日本経済100のキーワード』(講談社+α文庫)、『「財務省」で何が変わるか』(講談社+α新書)、『国売りたまふことなかれ』(新潮社)、『官僚たちの縄張り』(新潮選書)『データベース早わかり』『通産・郵政戦争』(以上教育社)

「2014年 『「失敗」の経済政策史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川北隆雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×