- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004304227
感想・レビュー・書評
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名前は知っているけど中身はよく知らない日銀について教えてくれる本。
政策金利いわゆる公定歩合を操作して金融政策を行う機関というくらいしか知らなかったが、日銀総裁の立場や日銀と政府との関係について知ることができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発行が1995年とだいぶ昔の本になってしまったが、日本銀行の役割と、その立ち位置の特殊さがよくわかる。
勉強不足でニクソンショックをよく知らなかったが、おおまかな流れが平易な言葉で書かれていて助かる。
為替介入もよく聞くけどどうやっているのかわからなかった。このままでいいのか?という不安が膨らむ。 -
川北隆雄著『日本銀行』.
「何が問われているのか」の副題をもつ.ジャーナリストの、多分、ながい取材に端を発する日銀観、日銀論ということか.
1995年に出版.
前半の主題は、なんといっても政府からの「独立性」「中立性」ということ.
1997年に昭和17年、戦時に施行された日銀法の根幹部分が改正される.
そこに至る、大蔵省との「表向き対等」、実は「総裁を内閣が国会にはかる人事」に示された、大蔵省の介入、監督を欧州並みに、位置づけるかにあった.
日銀概説.
最初の章は、ある意味、「奥の院の、のぞきみ」的なところがあって、「誰に読んでよしいの?」の感がある.
そこを「独立性」「中立生」の「当時」を論ずることで、本邦金融制度の「護船団方式」形成の背景が読み取れる、気がする、
これから、3章、4章の「セントラルバンク論」を読むことにしている.
昭和・平成のバブルからほぼ10年.金融にどんな期待があったのか、歴史経過としても関心がわく.(岩波新書 1995年) -
出版社/著者からの内容紹介
「銀行の銀行」「政府の銀行」と呼ばれる日銀の実態は,どれだけ知られてきただろうか.為替の乱高下,金融機関の不祥事など,日本経済の動揺が続くなか,その動向と役割に,注目は高まっている.エピソードをまじえながら,中央銀行としての機構,独立性と中立性,政策とのかかわりを徹底的に解説して,現在の課題を考える.
目次
プロローグ
Ⅰ 日銀とはどういう組織か
Ⅱ 日銀の中立性と独立性
Ⅲ 中央銀行とは何か
Ⅳ 中央銀行にできること、できないこと
エピローグ