宣教師ニコライと明治日本 (岩波新書 新赤版 458)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304586

作品紹介・あらすじ

1861年25歳で来日したニコライは、亡くなるまでの50年間にわたる日記を残していた。著者により発見されたこの日記には明治の文化人たちとの交流から各地の庶民の生活、伝道の記録、さらに日露戦争時の苦悩などがつぶさに記されていた。この貴重な歴史的資料を紹介しつつ近代化してゆく明治日本とロシアの魂との相克を鮮明に描く。

感想・レビュー・書評

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  • 1861年に来日し、亡くなるまでの50年間を日本での伝道に捧げたロシア正教の牧師。かの有名な神田ニコライ堂にその名が残る。異人に対する扱いを乗り越え、伝道に身を捧げた情熱に感服。日露戦争時のアイデンティティに揺れる日記を読むと切ないね。。。

  • [ 内容 ]
    1861年25歳で来日したニコライは、亡くなるまでの50年間にわたる日記を残していた。
    著者により発見されたこの日記には明治の文化人たちとの交流から各地の庶民の生活、伝道の記録、さらに日露戦争時の苦悩などがつぶさに記されていた。
    この貴重な歴史的資料を紹介しつつ近代化してゆく明治日本とロシアの魂との相克を鮮明に描く。

    [ 目次 ]
    第1章 来日まで
    第2章 函館時代、信徒の誕生
    第3章 布教の実態
    第4章 日露戦争時の日記―愛国心とロシア人捕虜
    第5章 ニコライと明治日本

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    [ 参考となる書評 ]

  • 使える新書21世紀の論点編

    図書館で借りた。08年12月27日17時26分31秒

    読んだ。難しい。3章の終盤は面白いが、人物関係やら当時の情勢が書いてあるところは苦痛なので、記憶に残ったことだけでも抜粋したいと思う。


    ケーベルとは、彼が改宗してから仲が悪くなる。背教者。

    トルストイは破門される。

    ニコライは、日本の古典を読破していて日本への理解が非常にある。

    ニコライが誰に対しても願っているのは、神によるその人の救いであり、もっとも恐れているのは信仰の否定だ p168

    トルストイ同様、福沢諭吉の評価も低い。部分的には有益な著作であるが(ヨーロッパ文明を熱心に広めた人だから)、ある意味でその著作は有害だ。なぜなら、彼はヨーロッパの最近の無神論の宣伝者だったからだ。p169ただ、諭吉の姉は高く評価している。正教徒であったかtらだ。


    ニコライはユダヤ人に強い反感を持っていた。ユダヤ人虐殺に講義したトルストイをひはんしているところからよくわかる。



    4章も面白い。日露戦争の中で、日本人とろしあじんという壁を感じ、「自分はロシアではなくキリストに仕える者だ」と自分を説得し、祖国を表立って表現できない苦しさ。

    そして、戦時中の村八分。その中でさえも日本に残る決意をしたニコライ。祖国からの援助も不足していたらしい。

    ポーツマス条約に不服な日本人がニコライ堂とニコライの学校を焼こうとした。



    難しい。なんで読めないんだろう。拾いながら読むしかなかった。ロシアに興味は出てきたのが収穫だが、てんでわかっていない。なじみがないからなのか。宗教関連の本は、あまり読めたためしがないだけに、大学で履修する授業もちょっと危ないかもしれない。

  • 感動を呼ぶ、一宗教家の生涯!

  • 2冊

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著者プロフィール

大妻女子大学教授

「2006年 『宣教師ニコライの日記抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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