- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004306634
感想・レビュー・書評
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脳死・臓器移植、薬害エイズ、体外受精、原子力、水俣病、地震予知、クローン技術についてそれぞれ20数ページで、歴史とマスメディアがどう取り扱ってきたかを朝日新聞論説委員の経歴を持つ著者が概説する。個々の項目についての短い歴史が分かる章冒頭の年表は便利。主に人の命と関わる技術のマス報道の1999年までの流れを説いた本なので、詳細と2000年以後と他の味方については訂正項目も含めて読者でフォローする必要があるがスタート地点として分かりやすい。
個人的には、自分がそれらの技術を意識した時期は、現場での議論が大きくなってからかなり後であるということを強く意識させられた。その技術の始まりにはすでに物心がついていたものであっても。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジャーナリストの本にしては小難しい議論が少なく、明快でわかりやすい。著者がわたしと同じ地球物理の出身ということもあるのかも。
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臓器移植、薬害エイズ、クローン羊などに科学事件について、学会、行政、報道がどうのように対応したかについて元新聞記者の立場から語られている。
(選定年度:2016~) -
筆者は新聞社の科学部にいたとのことで、事件に対するメディアの扱いにかなり重点を置いて書かれている。一般市民はこうした事件をほとんどメディアから知るわけで、メディアの見方イコール市民の考え方になる傾向があるだろう。記者がどう考えてどんな記事にしたかを客観的に見られて面白い書き方だと思う。
最初の「脳死・臓器移植」の章が衝撃的だった。 -
[ 内容 ]
半世紀間つぎつぎと導入された科学技術は、社会と大きな軋轢を生んだ。
脳死・臓器移植、原子力事故、薬害エイズ、クローン羊誕生などの事件に社会はどう対応したのか。
緻密な検証にもとづき、科学技術にどう向きあえばいいかを考察。
[ 目次 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
4004306639 194p 2000・3・17 1刷
〇科学は人間にすばらしい恩恵をもたらす。いくらすばらしい技術でも扱うのが人間なのだ。いろいろな問題点やジャンルを知るための入門書になると思う。