- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004307389
作品紹介・あらすじ
神秘のベールに包まれた「天空の都市」マチュピチュ、インカ最後の都ビルカバンバの遺跡群、険しい山岳地帯にはり巡らされたインカ道…。風と太陽の大地に生きたインカの足跡をたどる。長年にわたってアンデスの雄大な自然と伝統の世界を撮り続けてきた写真家が紹介する魅力あふれる写真紀行。
感想・レビュー・書評
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2021年1月期の展示本です。
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https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00182159詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たくさんの遺跡に壮大な自然、色鮮やかな衣装に身を包んで祭りに興じる人々など、ドラマティックな写真がたくさん。≪コンドルは飛んでいく≫の旋律が頭に浮かぶ。独身男女による集団逢引「ロンダ」、ワラカという道具を使った村ぐるみの「投石合戦」、聖鳥コンドルと牡牛との死闘「ヤワル・フェイスタ」など、独特の伝統行事に驚く。
地名や人名を含め、耳慣れないカタカナ語が多くて記憶にとどめづらい箇所も多かったが、インカに対する興味関心が高まった。 -
著者は長年に亘って、アンデス地域をたんねんに撮り続けて来た写真家。この本の特徴は、マチュピチュにとどまらず、各地に残るインカ遺跡や、インカ道を押さえていることと、今に生きるこの地方の人々の様子や文化をも紹介していることだ。こうしたことの背景には、著者のアンデスに寄せる深い共感性と、そして、何年たっても失われない新鮮な視点、さらにはあくなき好奇心とがあるからだろう。ただ、クスコが範疇に入っていないのは残念だ。なお、写真はいくぶん暗めだが、いずれも空気感をよく伝えている。
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[ 内容 ]
神秘のベールに包まれた「天空の都市」マチュピチュ、インカ最後の都ビルカバンバの遺跡群、険しい山岳地帯にはり巡らされたインカ道…。
風と太陽の大地に生きたインカの足跡をたどる。
長年にわたってアンデスの雄大な自然と伝統の世界を撮り続けてきた写真家が紹介する魅力あふれる写真紀行。
[ 目次 ]
1章 マチュピチュ(天空の都市)
2章 大自然(インカ道;チョケキラウ)
3章 ビルカバンバ(ビトコス;エスピリトゥ・パンパ)
4章 征服された山脈
5章 聖域内の伝統
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
カラー版岩波新書って初めて見た〜1973年にボリビアを訪れて以来,30年間通い続け,歩き回り,遺跡発掘の様子を見て,現地の人の農作業や宗教行事に参加し,写真を残してきた成果〜ペルーは広く,インカは更に広い。マチュピチュが何故,放っておかれたか,女性が大半を占める理由も神聖都市であったからに違いない。オヤンタイはマチュピチュへの食糧補給基地。マチュピチュの奥にはスペインへの反乱の拠点であったビルカバンバ(ビトコス)がある。写真がないと分かんないものね,カラー版でないといけないや。「インカの反乱」(岩波文庫)を次に読もう
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アンデス山脈の奥深く、山の上に眠る謎の空中都市・マチュピチュ。このインカの遺跡に強く魅了されていた頃に購入。当時は写真を見るだけで鳥肌が立った。
その後テレビ番組などで得た知識と混同している部分もあるだろうが、インカ道などの紹介が写真つきでなされていてとても面白く見ることができた。
実際に1度は訪れてみたい。 -
3月にペルー旅行に行きます。
ということで、勉強中。
インカ帝国は12、3世紀頃から急激に勢力を伸ばし、現コロンビア南部〜アルゼンチンやチリの北部にまで領地を広げたが、スペイン人征服者によって1533年、実質的最後の皇帝アタワルパが処刑された。1572年、反乱を繰り返した最後の皇帝トゥパク・アマルも処刑され、滅びた。インカにもともとあった自然信仰の対象も、現在ではキリスト教的対象にすりかえられてしまっているという。
しかし、近年インカの遺跡や暮らしぶりが注目され、石の文明の復元や保存努力などが進んでいる。
インカの遺跡として有名なマチュピチュは、海抜2500mほどの外部から侵入しにくい要塞性を備えた強固な岩山の上にある。しかもそこは人間が住む環境に適した温暖湿潤気候で、水や作物の供給が行えるといった様々な好条件が揃った奇跡の地である。スペイン人の遺物は見られず、ここは侵入された形跡がないという。山々と霧に囲まれた神聖なその地を、精一杯体感してきたいと思う。
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