アメリカ過去と現在の間 (岩波新書 新赤版 912)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309123

作品紹介・あらすじ

現在のアメリカは、どんな過去の累積の上に成り立っているのか。「ユニラテラリズム」「帝国」「戦争」「保守主義」「原理主義」という、現代アメリカが直面している五つの問題群を入口にしながら、その政治と外交のありようを歴史的な文脈の中で考察し、混迷を深める「アメリカ的なるもの」の行方を探ってゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • アメリカが現在抱える問題点を歴史から紐解く。

  • これはかなり読書体力が必要でした。というか、そもそもの知識素地が整っていないせい、と考えればまあそうなんですが。それにしても、「貧困大国」がもっとずっとすんなり読み通せたことを思うと、やっぱり専門性はこっちの方が高い気がします。NYテロに至るアメリカの軌跡を、5つの視点から浮かび上がらせて、無理なく説明づけられている…と書いてしまえば簡単で、そういう趣旨は理解出来るけど、かみ砕きながら読み進めるのに、かなり奮闘しました。でも結局、それなりに理解できたように感じているのは、もともとアメリカに対して抱いていたイメージの部分だったりするんですよね。新たに得られた知識は、頑張りの割に少なかったかも…再挑戦が必要かもですね。

  • ユニラテラリズムとは、単独で行うこと。
    バイラテラリズムが2国。マルディラテラリズムが国際。
    アメリカ自体が、多民族国家なのだから、ユニということを強調しすぎても違和感がある。
    アメリカ内部の多様性をどう解剖するかが鍵かもしれない。

  • [ 内容 ]
    現在のアメリカは、どんな過去の累積の上に成り立っているのか。
    「ユニラテラリズム」「帝国」「戦争」「保守主義」「原理主義」という、現代アメリカが直面している五つの問題群を入口にしながら、その政治と外交のありようを歴史的な文脈の中で考察し、混迷を深める「アメリカ的なるもの」の行方を探ってゆく。

    [ 目次 ]
    1 ユニラテラリズム―アメリカ対外活動の論理(孤立主義と国際主義 理想主義と現実主義 ブッシュ的ユニラテラリズムの条件)
    2 帝国―普遍国家の逆説(「帝国」の原型―フレンチ・インディアン戦争以後 「帝国」と「国民国家」の間―膨張の一九世紀 「海洋帝国」の出現―冷戦と二つの戦争 「帝国」の行方―9・11事件以後)
    3 戦争―軍事組織とデモクラシー(憲法と戦争 民兵から常備軍へ 「帝国」の軍隊 新しい戦争)
    4 保守主義―「ネオコン」の歴史的文脈(リベラル社会における保守 競争社会と保守主義 アメリカ保守主義の誕生 アメリカ保守主義の将来)
    5 原理主義―アメリカ的思考のパターン(アメリカ理解の鍵としての原理主義 キリスト教原理主義の起源 政治化する原理主義 アメリカ的思考様式とは何か)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 本人の授業のレポートのために読んだ。

    保守主義のあたりは面白かったにゃー
    てか自分もう少し意識して言葉使おうか。

  • 保守すべきものというか、そういったものを打ち破って進んでく印象を改めて持つ。
    新書としては十分な内容だと思う。

  • アメリカの勉強をするために読み始めた一冊め。
    結構難しかったです。

  • アメリカ社会の思想、行動のルーツがわかります。

  • お…おもしろい!!
    藤原帰一の「デモクラシーの帝国」で、かゆいところに手が届かないというか、知りたいことがかかれていない!!という気がしていたのだが、この本はそれに答えてくれている。
    アメリカの建国思想からひもといて、zどうして今のアメリカがそんなにも一国主義をとり、独善的なのかを解説してくれている。
    あと、この人、たぶん文章がめちゃめちゃうまい。格調高い良い日本語で、頭にしみいる。(藤原さんの文章は正直、レトリックがわかりにくかったというか考えの飛躍が多くてついていけなかった)

    まさに良書。久しぶりに新書を読みやめられないという体験をした。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授

「2011年 『環境秩序と公私協働』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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