西洋哲学史: 古代から中世へ (岩波新書 新赤版 1007)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310075

感想・レビュー・書評

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  • うむ、入門書にしては難しい!笑

    ただ根気強く読んでいくと輪郭くらいは見えてくる。「ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ」という言葉の意味もよく分かる。プラトンだけではなく、アリストテレスも全編にわたって顔を出してくる。

    個人的な本書の立ち位置としては哲学史の輪郭を把握して個々の哲学者にアプローチしようと思う。その後はまた本書に帰るかも知れない。
    哲学はマクロ→ミクロ→マクロの勉強でいこうかな。

    余談だが、アウグスティヌスの『告白』は高校生の頃から存在は知っているが初めて読もうと思わせてくれた。

  • デカルト と古代懐疑論の関係とか、ストア派のテキストの問題とか、スコトゥスとか、面白い内容だった。

  • 大学で哲学かじったつもりだったけど近代以降が中心だったから、ここに出てくるなんちゃらティウスみたいなひとたちがことごとく初耳だった。

  • 哲学者の原体験をベースにするというコンセプトは面白いが、この著者の他のもだけど、知識不足だと読みづらいので、はじめてでこれに入るのはおすすめできない

    ただ、一つ一つの議論が丁寧になぞってあるので、じっくり読むと結構面白い。

  • 下巻で記一緒に記載

  • 古代・中世の哲学史を新書一冊で概観できる本です。

    続編である『西洋哲学史 近代から現代へ』のほうを先に読んだのですが、そちらでは随所に著者自身の見解が示されていたのに対して、本書はおおむねオーソドックスな紹介になっているように感じました。

    ちょっと残念に思ったのは、本書と続編のあいだに挟まれるルネサンス期の哲学がスルーされてしまっていることでしょうか。新書サイズにもかかわらず、一般にはあまりなじみのない古代懐疑論や新プラトン主義などにもページを割いて解説しているだけに、一通りの解説がほしかったように思います。

  • 院試の対策をするにあたって、全体の流れをつかむのに使用した。専門書というわけでもないので、哲学史をおおまかに知りたいという人にとっては十分だろうと思う。詳しめに知りたいという人にとってはさすがに足りない。哲学者ごとの専門書か、古代なら古代、中世なら中世で詳しく論じられているものを読むべきだろう。内容は薄いわりに非常によくまとまっているのだが、レトリックに酔った部分が散見されるのでマイナス1点。

  • 古代ギリシアからデカルトまでの西洋哲学史をざらっと解説した書です。「学校」の語源は「暇」だというけれど、昔の人って本当に暇だったんじゃないかということを思ってしますのですが、まあ、考えても答えの出ないことを延々と考えているようにも思えます。それはそれで知の営みとしては良いものであったのかもしれませんけど、現代の人が古代ギリシアの哲学の現場でどのようなことが議論されていたのか?について勉強する意味がよく感じられませんでした。一応、続編の『西洋哲学史 近代から現代へ』も読みます。

  • 本社は古代から中世にかけての西洋哲学をまとめたものである。一般の西洋哲学史の本は、人物名とその人が唱えた概念を一文でまとめた形で纏められているものが多いが、本書は歴史のコンテクストを追いながら、それぞれの人物の思想について、具体的かつ論理的に説明しており、とても面白かった。説明してある内容はそれなりに分かりにくいものだと思うのだが、著者の日本語は大変良質で、ゆえに見事なまでにコンパクトかつ分かりやすく説明していたため、理解しやすかったように思える。

  • 単なる歴史的な事実の羅列ではなく現在からの視点で述べられているので面白い

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著者プロフィール

東北大学助教授

「1997年 『カント哲学のコンテクスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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