中国名文選 (岩波新書 新赤版 1113)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004311133

作品紹介・あらすじ

中国の古典は、漢文訓読というユニークな読解法を通じて、長きに亙って日本人の教養を形づくり、日本語の文章に影響を与えてきた。ここに数多の作品から選び抜いた名文は、孟子・荘子から宋代の蘇軾・李清照まで、十二人の文章家の代表作。内容・形式もさまざまな文章を、読みどころを押さえながら訓読し、達意の解説がその味わいを伝える。

感想・レビュー・書評

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  • 漢文欲が高まり積ん読解消。嵆康の「山巨源に〜」はむしろ背景部分しか知らなかったが、通読すると名文だなぁと気付かされたり。数千年の歴史のある漢文を母国語で味わえる幸福度はなかなかすごい。

  • 読みやすかった。初心者におすすめ。
    2016.02.01

  • 序章は、中国語の文章語の特質について述べている。
    特に、中国語の文章語は、歴史的にあまり変化していないという話に一瞬驚いた。
    以前大島正二『中国語の歴史』で、語順さえ変わってしまう中国語の変遷について読んだことがあったから。
    著者によれば、たしかに口語は激しく変化したけれど、文章語はほとんど変化がないという。
    なるほど、そういうことか。

    本編は、有名なものを中心とした中国の名文を書き下し文、白文の順に掲げ、さらに訳と語注をつけている。
    初心者たる私にも大変読みやすかった。
    『孟子』の「五十歩百歩」や、『史記』の項王の最期のあたりは、昔漢文の時間に読んだことがあるが、本書ではその前後の、教科書にはあまり採録されていない部分も取り上げている。
    特に死んだ項羽の死体に、兵士たちが群がって功を立てようとする酸鼻な有様は衝撃的だった。
    おかげで、「教科書に載ってる箇所」への理解が深くなった気がする。

  • 数多くの中国古典作品のなかから、孟子・荘子にはじまり宋代の蘇軾・李清照まで、12人の文章家の代表作を厳選。内容・形式もさまざまな文章を、読みどころを押さえながら訓読し、解説する。

  • 蘇軾の文だけが目的で読んだのだが、物足りない。
    やはり、当人の書いたものを通して読むべき。
    ただ、少し漢文に触れてみたいという人には良いかもしれない。
    収録されている作品は良い選だと思う。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2016年 『中国詩文の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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