- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006000493
感想・レビュー・書評
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30年前に書かれた本なのに、日本の街並みはちっとも変わっていないことに改めてがっかり。
芦原先生がいうような人間のための美しい街並みにはほど遠いけれど、現状をこき下ろすのではなくできることからはじめようと提唱するまじめな姿勢に頭が下がります。
建築家や設計志望の人は必読です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1章がいちばん面白い。
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当たり前のように存在している街並み。
それを言葉にして、
街並みってなんなのか整理してくれる。
これを読めば、あなたが旅行でどこかの街へ行って、
「この街なんか良い!」って感じたとき、
どうしてそう感じるのかを考えて、納得できるようになると思います。
建築を学んでいるいないに関わらず、
旅行が好きな人は、読めば旅行がより楽しくなるような本。 -
日本には街並みが成立しない。理由は素足で家に上がるから。この一見繋がらない論旨、読み込むと納得。著者の造詣の深さに感服。思考、文化に関わる根深い問題でもあるだけに解決は難しいのだと痛感。建物だけ何とかすれば良いとは安易に思ってはいなかったが。
数十年前に書かれたこの本で提起され建築その他多くの関係者が読んだであろうが、今の日本の街並みは洗練されたのだろうか。。と少し憂う。 -
日本は図と地の境が曖昧である。街並みに魅力がある街は一見外部でもそもそも家の中まで外的秩序に従う。日本は。外的秩序をなす外部空間に魅力が少ない、それはとりもなおさず日本人の習性として外部を外部として認識しているから。街並みをどう考えるべきか、個としての建築ではなく全体としての街。
大いに参考になった。続編もあるらしいので読む。 -
【再読】
空間の考察、日本と欧米の比較。
「うち・そと」を切り口に、日本と欧米の街並みの違いを示す。
素人にも議論の切り口が分かりやすく、建築の教科書的書物となってる(らしい)というのも頷ける。
A)日本の風土が街並み形成にそぐわない建築につながった
↓
B)生活の西洋化や建築素材の変化(コンクリート)がある現状、街並みも西洋化していかないといけない。
基本的に筆者は欧米の街並み礼讃で、多少バランス取る為にいままでの日本の街並みをA)を理由にしょうがないと認めている(正当化してあげている)のだが、今後はとなると、結局→B)にすべしという展開ばかりという点に違和感。
都市計画というよりは、建築家としての視点なのでそれも已む無しか。
違和感掘り下げて考えたい。 -
建築に関する16章という本の中で知った。
建築という実態とその外にある道路や外部空間との関係について考察を行っている。 -
続編と2冊。
学生時代これに多くを学んだ。 -
風土とのリンクで考えるとより楽しめそう。
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古本屋で拝見し気になっていたが、我慢できずに購入。
「街並」を考える上で参考になった。
D/H比率、壁、通り…
「内部」と「外部」の空間領域をはっきり持つこと
その2つの領域について空間を同視して考えられること、統一して考えられること
そして。
「街並みの美学」を提唱するのは、根底において人間のためのものであり、人間の存在を肯定した実践の書物であるということ
気候・風土、文化が違うと街並みも変わってくる。
世界を飛び回っていろいろな街を見たくなってしまった。
続編もあるらしいので、そちらも読まないと…