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- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006003203
作品紹介・あらすじ
代表的な大乗経典の一つである『維摩経』は、主人公の維摩が居士(在家の仏教信者)であることに特色がある。家族、職場、男女の複雑な人間関係、名誉、地位、金銭への拘り…。この汚濁の現実の中に生きながら、安らぎの道は得られるだろうか。『維摩経』は、在家の人々を救うことを第一のテーマとした経典である。世界の一切が「空」であると説きながら、菩薩の衆生への無限の慈悲が解き明かされる。
感想・レビュー・書評
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「向上」と「向下」という考え方は興味深かった。修業は単に自分の向上だけを目指している。”慈悲”としての向下が必要。相反する方向があるが実はひとつの”悟り”。それゆえ、反語的な語り方になってしまう。『維摩経』の語り口には意味があるわけだ。
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読み進むにつれ難解になり、終わりの方はこの経が説くところの正に「空」になった。講演から文章をおこしたようだが、説法を拝聴した気分で良かった。
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自利から自他へ。あらゆるものは他を縁としておこりそれらは全て相対的なものである。
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向上と向下。
曇鸞の往相と還相。
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