夜の言葉: ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫 文芸 102)

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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021023

作品紹介・あらすじ

「人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、世界の半分は常に闇のなかにあり、そしてファンタジーは詩と同様、夜の言葉を語るものなのです」意識下の闇の世界を旅して発見した夢の素材を言語化する-。『ゲド戦記』『闇の左手』の作者が、自らの創作の秘密を語りながら、ファンタジーとサイエンス・フィクションの本質に鋭く迫ったエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 「人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、世界の半分は常に闇のなかにあり、そしてファンタジーは詩と同様、夜の言葉を語るものなのです」

  • ル=グウィンのエッセイ集。
    本作ではファンタジーとSFがテーマ。
    実際に書くことについて語ったものが面白かった。

  • ルグウィンせんせーうおおおあああ

    ファンタジー、SF、書くこと、芸術、いろんなエッセイとか講義とか。読んでて楽しい。せんせーの愉快なおばあちゃんイメージが定着しつつある。

  • (後で書きます)

  •  よくわからなかったので原書を読んでみたい。

  • 「ゲド戦記」の作者アーシュラ・K・ル=グウィンのエッセイ集。

    SFにおける、もしくは現実社会におけるジェンダーの問題についてやSFの文学界での地位について、ファンタジーやSFを書くとはについて面白い考え方を知ることができました。
    なんとなく、彼女の本を読むとその影響を受けてフェミニストになっていく気がします。
    彼女の考え方には概ね賛成です。
    できれば、こういったエッセイは訳本ではなくて原文を読むべきなのかもしれないなぁ……

  • ル=グウィンのエッセイ・評論集。

    ユング心理学とか、ファンタジーやSFのこととか。面白く読んだ。

  • ル=グウィンのファンタジー論。
    結構良かった。でも否定形を持たせないと価値を生む事はできないのかな、ともおもった。本題の作品の方を読みたい。

    メモ
    アシモフ「夜来たれ」
    フィリップ.K.ディック
    「壊れた指輪」

  • ファンタジーに限らず、こと『創作』というものに携わっておられるかたには、かなりオイシイ一冊です♪
    「ゲド戦記」や「闇の左手」などの創作秘話に留まらず、ル・グウィンという一流の物語作家の、思考の一端を垣間見させてもらえるような気分にもなれます。

    また「指輪物語」に関しての記述も興味深く、「『ゲド戦記』は読んでないけど『指輪物語』は好き~♪」というかたにもお楽しみいただけるのでは…と。
    初読当時ウケたのが、ル・グウィンと「指輪物語」との『出会い』のエピソードが書かれた【見つめる目】という章の冒頭。『その装丁』の「指輪物語」、ちょっと拝んでみたいな~~と思うております♪(マイルーム本棚には置きたくない装丁と思いつつ…)

    とにもかくにも「ゲド戦記」、無性に再読したくなりました…。

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著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula K. Le Guin)
1929年10月21日-2018年1月22日
ル・グィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
(2018年5月10日最終更新)

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