- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006021023
作品紹介・あらすじ
「人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、世界の半分は常に闇のなかにあり、そしてファンタジーは詩と同様、夜の言葉を語るものなのです」意識下の闇の世界を旅して発見した夢の素材を言語化する-。『ゲド戦記』『闇の左手』の作者が、自らの創作の秘密を語りながら、ファンタジーとサイエンス・フィクションの本質に鋭く迫ったエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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ファンタジーに限らず、こと『創作』というものに携わっておられるかたには、かなりオイシイ一冊です♪
「ゲド戦記」や「闇の左手」などの創作秘話に留まらず、ル・グウィンという一流の物語作家の、思考の一端を垣間見させてもらえるような気分にもなれます。
また「指輪物語」に関しての記述も興味深く、「『ゲド戦記』は読んでないけど『指輪物語』は好き~♪」というかたにもお楽しみいただけるのでは…と。
初読当時ウケたのが、ル・グウィンと「指輪物語」との『出会い』のエピソードが書かれた【見つめる目】という章の冒頭。『その装丁』の「指輪物語」、ちょっと拝んでみたいな~~と思うております♪(マイルーム本棚には置きたくない装丁と思いつつ…)
とにもかくにも「ゲド戦記」、無性に再読したくなりました…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校生の時に図書館で読んで衝撃を受けた本。改めて買った。
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「衝撃を受けた本」高校生の時に?
勿論、ル=グウィンの心の移り変わりも判って、とっても良い本だと思いますが。。。早熟なのかな?(私が鈍いだ...「衝撃を受けた本」高校生の時に?
勿論、ル=グウィンの心の移り変わりも判って、とっても良い本だと思いますが。。。早熟なのかな?(私が鈍いだけか、、、)2012/03/03
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ひとつひとつの内容が、ファンタジー好き・SF好きとしては踏み込んで考えざるを得ないテーマで、どこもさらりと読み流せないし、簡単には目を逸らして逃げられません。重たいです。最初から最後まで読みはしたけれど、読了したとはいいがたい。これから時間をかけて、じっくり読み込んでいきたい一冊です。
単独で読んでもいい評論ですが、しかし、どちらかというとル=グウィンの小説が好きな方向けかもしれません。
ファンタジーとは何か。SFにはどのような可能性が秘められているのか。かなり辛辣な箇所も多々あり、これは発表された当時のアメリカ人男性作家の方々にはさぞ耳が痛かったのではないかと思います。 -
「人間は昼の光のなかで生きていると思いがちなものですが、世界の半分は常に闇のなかにあり、そしてファンタジーは詩と同様、夜の言葉を語るものなのです」
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ル=グウィンのエッセイ集。
本作ではファンタジーとSFがテーマ。
実際に書くことについて語ったものが面白かった。 -
ルグウィンせんせーうおおおあああ
ファンタジー、SF、書くこと、芸術、いろんなエッセイとか講義とか。読んでて楽しい。せんせーの愉快なおばあちゃんイメージが定着しつつある。 -
(後で書きます)
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よくわからなかったので原書を読んでみたい。
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「ゲド戦記」の作者アーシュラ・K・ル=グウィンのエッセイ集。
SFにおける、もしくは現実社会におけるジェンダーの問題についてやSFの文学界での地位について、ファンタジーやSFを書くとはについて面白い考え方を知ることができました。
なんとなく、彼女の本を読むとその影響を受けてフェミニストになっていく気がします。
彼女の考え方には概ね賛成です。
できれば、こういったエッセイは訳本ではなくて原文を読むべきなのかもしれないなぁ……