ネクロポリス 上

著者 :
  • 朝日新聞社
3.61
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本棚登録 : 1825
感想 : 293
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500601

感想・レビュー・書評

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  •  装丁は恩田さん作品で一番好きです。素晴らしいデザインです。オチが残念。上巻読んでワクワクしたのに下巻が……
     装丁で一目惚れして好きな作家さんで上下巻ハードカバー大人買いしただけにダメージが倍増した思い出の一品。

  • サクサク読めました。

  • 死者と出会える地・V.ファーのアナザー・ヒル。そこで行われる「ヒガン」という儀式。
    アナザー・ヒルに滞在することになった日本の大学院生・ジュンとその遠縁たち。
    不思議な因習と連続殺人。

    イギリス領でありながら、日本の風習を色濃く残している島国がV.ファーです。
    日系人が約3割ながら金髪碧眼の人もいる。
    実体を持って現れる死者を「お客さん」と呼び、死者と出会うために年に1回「ヒガン」が開催されます。
    アナザー・ヒルは死者と生者が共存する土地なのです。

    そんな土地で発生した、起こるはずのない連続殺人。
    死者なのか、生者なのか。見分けのつかない恐怖。

    ファンタジーとミステリの共存。
    不思議な世界にはじめは戸惑いましたが、どんどん惹きつけられていきました。
    リアリティーがありながら不思議な土地・アナザー・ヒルに、自分もジュンと一緒に迷い込んだような気持ちになりました。

  • 萩尾望都も引き込まれた!という帯に引き込まれたw
    イギリス近くの島国、Vファーは戦後日本領だった為か、日本の文化も同化した独特の習慣があり、ヒガンの時期にはアナザーヒルに死人が帰ってくるというスジ。
    異世界ですねー

  • 舞台は死んだ人に会うことができる不思議な場所で、そこで起こった殺人事件や不思議な現象の謎解き話。
    こういう不思議な雰囲気の作品は好き。

  • 一気に読める。夜中一人で読むと少し怖いかも?ますます恩田陸が好きになった。

  • 生者と死者が交差する不思議な町「アナザー・ヒル」。『お客さん』と呼ばれる死者たちとの遭遇。アナザー・ヒルで起きた「血塗れジャック」事件。アナザー・ヒルと下界をつなぐ鳥居につるされた死体。殺された犬。アナザー・ヒルの中で吊るされた女性。真実を知る儀式「ガッツ」の恐怖。ジュンの周りに現れる「お客さん」たち。ジミーが恐れる双子のテリー。行方不明の叔父ケント。

    削除

  • 日本と英国双方の文化が混じり合った不思議な国V.ファーが舞台。日本と英国それぞれの文化様式や民俗学・民間伝承、切り裂きジャックの現代版と要素は多すぎるくらいだがうまくまとまっている。主人公にも感情移入しやすく特殊性の際立った舞台と相まって、アナザーヒルのヒガンに参加しているような気になれた。

  • 読み始めたら止まりませんでした。この人の作品を読むことがあまりないので読んでびっくりでした。・・・おもしろい

  • 最初は世界観を把握するのに戸惑いましたが、ある程度理解すると読むのが止まらない程の盛り上がりで、ドキドキしました。

    ヒガン、アナザーヒル、Vファー、ラインマン、お客さん、血塗れジャック・・・

    欝蒼とした森、垂れ込める重い靄、ひんやりとした空気
    自分までもがアナザーヒルに居るかのような臨場感。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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