ネクロポリス 上

著者 :
  • 朝日新聞社
3.61
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本棚登録 : 1825
感想 : 293
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500601

感想・レビュー・書評

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  • これはホラーなのかSFなのかミステリなのか。そんなものどうでもいいじゃん、てな感じ。もうなんとも言えず独特な雰囲気が堪えられない!
    死者が還ってくる「アナザーヒル」という舞台だけでも非常に魅力的。イギリス文化と日本文化の融合、てのも妙に馴染めるし。そしてそこに「血塗れジャック」だとか、失踪事件だとか、気になる要素がいっぱいいっぱい。しかも「アナザーヒル」ならではのルールと、それに基づいた論理の構築があるというのはミステリとしても最高でしょ。もうおなかいっぱい。
    個人的にはあのラストもものすごーく好み。余韻が残ります。

  • 2009.11 再読。
    私の中で、恩田陸作品No.2.日本とイギリスベースの設定が楽しかった。ただ「日本は昔イギリスの植民地になり、その後独立。そのためV.ファーでは日英の文化が混じっている」という説明がかなり後にならないと出てこないので、最初は混乱。

  • 直接御迎えはしていませんが、高校の時に図書館で借りて読みました

    わくわくして
    久しぶりに満足した作品です
    空腹時の塩じゃけとご飯なイメージ

    すなわち満腹です

  • レビューは「ネクロポリス 下」にあります。

  • 世界観がすごく私好み。分厚いなぁと思っていたがあっという間に読み終えてしまった。読み進むにつれてどんどん物語に引き込まれていく感じがとてもいい。

  • 恩田陸の作品で一番好き。
    あのハラハラドキドキする感じは、恩田陸ならでは。

    そしてラスト。
    これぞ恩田陸…

  • 死者に会える不思議な町「アナザーヒル」のはなし。
    お彼岸に、死んだ人が実体をもって帰ってくる。
    ちょっと「黄泉がえり」っぽいけれど、突発的ではなく、先祖代々行われている一種のハレの期間。
    そこに、連続殺人、日本の民俗学、イギリスの文化、ドルイド、陰陽道、異世界、鳥人…なんかめっちゃ詰め込まれていました。
    ちょっとオチが弱かった?
    さんざんひっぱったテリーとドリー(笑う犬…!)の件のオチが、よく分からなかった。アスナさん空気読んで…
    最後の再登場もぽかーん
    彼らの世界でもあるのなら、精霊は鳥人たちにとっては神とかじゃないの?黒婦人の部屋でただ排除してたけど…わからん
    サマンサは結局生きてたんだよね、なんだあれ生霊だったの?
    詰め込みすぎた感が。

    ただ、オチ以外のスト―リーやなんやはまぁ面白かったです。
    設定とか空気感とかちょっとゾクゾクした!

  • 読者をわくわくさせることにかけては、伊坂幸太郎と並んで自分の中でトップ3に入っている小説家が恩田さん。
    文章の手触りを楽しみたいときではなく、ストーリーそのものを楽しみたいときに良く読んでいたのですが、長いものを読む体力と時間が無くなった最近はとんとご無沙汰。
    『ネクロポリス』は、とある方にあらすじを紹介して頂いて、すぐに図書館に借りにいきました。
    イギリス文化と日本文化が交じり合った島にある神聖な土地、アナザーヒル。
    そこには毎年「ヒガン」になると、その年に死んだ死者が実体のある人間として戻ってきて、会話をすることができる。
    この設定からしてもうひきつけられます。
    無駄にかっこつけていない、頭に入ってきやすい平易な言葉の使い方、文章に好感を覚えます。
    第2次恩田陸ブームがやってきそう。

  • 設定とかすごくすき。

  • 英国の程近く、日系移民の薫陶を受け独自の文化・風習を持つ、架空の町「アナザー・ヒル」が舞台。
    「ヒガン」の時期になると町に縁ある人々が運河から町に入り、死者と出会い語らう機会を待つ中で起きた事件のお話。
    面白くて、一気に読了。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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