ごはんのことばかり100話とちょっと

  • 朝日新聞出版
3.75
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本棚登録 : 949
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506573

作品紹介・あらすじ

よしもと家の日々のごはん、行きつけのお店の味と雰囲気は?ごはんを共にする大事な家族や友人にふれながら、食いしん坊である著者のまるごと食エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 吉本ばななさん、2冊目
    この本を手に取った理由は、甚だ単純。表紙の写真のコロッケがとってもおいしそうだったから
    裏表紙の揚げ加減もそそられる
    あまりのおいしそうなコロッケに惹かれ、久しぶりに私もコロッケを作ってしまった 

    読み始めて、わあ、ほんとにごはんのことばっかり、食べることばっかりだと
    作家さんだから当然とは思うけれど、国内、外国問わずあちらこちらのお店に出かけた話、そこの料理や接客の話が多く、庶民の私はちょっと僻んでしまい、やめようかなと思ったぐらいだが、読み進めていくうちに一人息子さんのかわいさと吉本さんの食に対する考え方や人に対する考え方が見え隠れしてきて、最後まで読み切った

    ここに登場するお店は、気取ったお店ばかりではなく、店主の心やポリシーが感じられる魅力的なお店が多く、人間としてのあり方も考えさせられた

    子供の頃からのご両親が作られた家庭料理や弁当の話も面白かった

    「家庭料理というもののものすごさは、それこそがこの世の中を作って回し、育ててきたおいしさだ。そして唯一絶対そこにしかなく、その人が死んだらもう残せない味わいということだと思う」

    いやいやそれほどでもと恐縮したくなるけれど、毎日家族のために台所に立っている主婦としては、ありがたいお言葉だ

    それにしても、吉本さんよくお食べになるし、いろんなものを食べておられるから、料理のジャンルが幅広い!
    ただただ感嘆!

  • おいしそうな料理のビジュアルが、私の頭に浮かんだ

  • 図書館。子どもが「ママの好きなごはんの本だよ!」と持ってきてくれたので。
    子には申し訳ないけれど、私には本当に合わず、途中で断念した。無学なので、この人が有名な作家であることしか知らないが、庶民派なのか富裕層なのかわからない、というのが第一印象。子への対応もいい加減なのか丁寧なのかわからず、私には合わない。料理店に対しても意地悪な人だなという印象すら得たが、辛口で痛快だなとは思えないので、ただただ意地悪なんだなと思ってしまった。明文化されているわけでもないのに、どこでそう感じてしまったんだろう。
    ごはんの話、読みたかった…。

  • 吉本ばななさんのご飯の話はその光景が目に浮かび香りがしてくる。お店や食材の話では、調べてみるとあぁなるほどと腑に落ちる。いつも隣にいるような親近感と日本人離れした食に関する豊かな感性で吉本ばななさんの本は楽しくてやめられない。

  • 久しぶりに吉本ばななさんの本を読んだ。
    やっぱり好きだなぁと思った。
    美味しそうな文章ばかりで…
    でもなんか切なくて…
    正直で優しい方なんだろうなぁ

  • 今までは吉本ばななさんの小説しか読んだことが無くて、初エッセイです。
    エッセイを読んだ時の納得って2種類あると思っていて、小説とエッセイの湿度とか、空気感が全く同じだから、間違いなくこの人があの本を書いたんだ!という納得と、小説の時とは全く違うけど、思考回路はこうなってるのか!確かにこの人が書いたんだ!という納得。この本は前者でした。

    なんで吉本ばななさんの描く文章ってこんなに..!こんなに!!!って苦しくなりました。文章がとても誠実できちんと生活しているのが伝わってきます。

    ちょうど母から六助の塩をオススメされたのでびっくりして思わず連絡すると、なんと母もこの本を知っていた!久しぶりにお母さんに会いたいなぁ。

  • よしもとばななさんの小説が好きで、いつも食べ物の描写が好きなのだけれど、そのシーンが全て詰まった様な本。
    高級で美味しいものというより、作る人働く人料理のバランスが大事だよね。モリモリご飯を食べたくなった。

  • 食べ物のエッセイ。
    とても、面白かったです。
    また、最初から最後までを読み通して、チビさんの成長ぶりを楽しむこともまた、面白かった。
    忙しい日々の中で唯一、時間にゆとりを持てた。
    そんな、本です。
    2013.7.11(1回目)

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    『ごはんのことばかり100話とちょっと』読了。
    昔、初めて読んだよしもとばななさんの本をもう一度。
    お子さんが二歳半から六歳になるまでの間に書いた食のエッセイ。最初は尖っていたばななさんもお子さんの成長と共に丸くなっていく文体がなんだか人間だなぁ〜って感じがした。ご飯美味しそう
    101話目が何気によかったな。「心は自由なんだ」が響いた。お子さんの成長を願うばななさん、ご両親の料理に対する価値観、度々登場してくるお店、、、
    なかなか今は外に食べに行くことが難しくなっているけど、いつか誰かの顔を思い浮かべながらご飯を食べたいよ。(追記)初めて読んだ当初は分からなかったけど、誰しも親との関係が悪くなってしまう時期が来るんだなと思った。もしかしたらその原因が自分である可能性も否定できないなってちょっと思った。最近仕事ばっかりで生活を置き去りにしていたかもしれない。せめて家にいる間だけでも笑って過ごしたいな…
    2020.5.24(2回目)

  • 食べ物の話をずっと読んでいられる。
    新潟のゆめやに行ってみたい。

  • キッチンを読んで以来ら久しぶりの吉本ばななさんの本。期待して読み始めたけれど、凹凸がない、起伏が感じられない文章に内容が頭に入って来ずに先に読み進めるのがおっくうになってきた。そのため、半分もいかずに離脱。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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